「未分類」カテゴリーアーカイブ

夕ドラー53

 二日目の夜は 海岸道理に えーこんなに 人が居たのだ!と びっくりの人達が ぞろぞろと 群れています。
 まだ夕食を食べ終わっていないのにポンポンと 夜空に花火が 始まります。 毎週 土曜日は 丘の上の教会あたりから花火が 打ち上げられるのです。  僕も ウキウキ気分になって 早々に夕食を切り上げ 残している サングリアを部屋に置いてきて 海岸まで 出かけます。 海岸道理にはフリーマーケットも出ていて 踏んづけたり ケトバシテしまいそうですが・・・ 人波に沿って そろそろ行きます。 あれ 日本の女の子も 店を出してます 。  日本の我が田舎町でも見る 大空一杯に 広がるほどの豪勢なのは有りませんが 野菊の祭典紫陽花畑ほどの物が次々上げられます。 クライマックスあたりで ナイヤガラの滝が教会の 広場一杯に広がり しぶきをあげて散ります。  後で聞いた話ですが・・・ 先週はお祭りでもあったとかで 教会全体に滝のしぶきがかかる仕掛けになっていて 見ごたえがあったそうです。 えっ そんなの知っていたら 先週繰れば良かった!と残念です。 今どきのように みんなが携帯電話を持っていたら 情報の交換ができたのでしょうが・・・
 喉が渇きました。 早く帰って サングリアを飲んでねましょう! 昼間の海水浴で焼けた 背中が ひりひりしています。

夕ドラー52

 避暑地の夜は なかなか暮れていきません。
ビアガーデンも おお賑わいです。
 スペイン旅行の日々を思いだします。 廊下で 納屋で 駅の土間で寝た世もありました。 今夜は清潔な バストイレ月のホテルです。 枕元に歯 冷えたサングリアも在ります。 あっ そうそう サングリアが陶器の水差しに入れてあるのは 陶器の気化熱の原理で 中身が温まらないからだとか?と聞いたような・・・
 ゆっくり眠り 麻です。 地中海の夜は さわやかに空けていきます。 オープンデッキのレストランに 降ります。リゾートの朝は どこか気だるいにおいもします。
お飲み物はと聞いてきます。 ビールやワインのことでは有りません。 麻はコーヒーか紅茶の事です。 では カッフェオレで ! 弐敗お代わりしましたね。
 湾のように弧をえがいたかいがんせんのむこうの丘に 小さな教会があります。 あさのさんぽは あそこまで行ってみることにします。 スケッチに歯 グッド ロケーションです。
 午後は 熱くなります。 昼寝でも と思ったが・・・ 折角ですから 地中海で およいでみようかと  なまちぃろく 弐ごとに貧弱な からだをさらして 突堤に行きます。 向こうの おにいさんたちから ぴーって 口笛を鳴らされます。
 変える泳ぎに犬かきをミックスして 泳いでいると 浮き輪が飛んできます。 小父さん 溺れてはいないんですけど・・。

夕ドラー51

 ホテルの夕食は 久しぶりです。 席に座るとホテルの宿泊者の照明に ルームキーを   テーブルの上に載せます。 そうすると 何を飲むか?と聞かれます。 日本だと とりあえず ビールなんですかね! 余り 飲めないので 水を頼みます。 わー 出てきたのは ガス入りの水です。 失敗失敗 これも苦手です。  どこかから サングリアと オーダーする声が聞こえたので 僕も 追加で 頼みます。
 小型の陶器の水差しに入ったサングリアが届きます。 ワインや果物が入り 軽く飲みやすくなっています。 あー そうそう 氷もたっぷり入ってます。 日本のように水を頼んでも 氷など入ってませんから それだけで 嬉しくなります。 冷たいスープに サラダ 肉料理と続きます。 デザートの事は 思いだせません。  久々の 夕食で 満足です。 あ まだ サングリアが残っています。 部屋に 持って帰ってもいいか?と聞けば OKだったので 大切に抱えて 部屋に持って帰ります。 これで 今夜の水分保久も大丈夫です。 切り込まれた果物がに ワインが染みて すっぱくって 甘くって  美味しいのです。  窓の下の海辺からは いつまでも  ざわめきが聞こえています。

夕ドラー50

 しかし シッチェスに誘いのメールに歯 保険がかかっていたことを思いだします。  もし 出会えなかった場合 次の住所のYさんを訪ねてみてください!と 書き添えられてありました。 では ここに荷物を預ってもらって 住所のところへの道も教えてもらいます。 メイン通りを まっすぐ海に向かっていけば良いようです。
 しばらく行くと ゲタ履きの  お兄さんが向こうから やってきます。 久々の 日本人です。 Yさんって人 知ってますと聞けば 直ぐ 右の建物を 顎で教え 3がいだよ と言います。  わーぃ 一寸幸運がついてきたようです。
パリで知り合った Sさんに聞いてきたことを話すと・・・ それは 残念でしたね。 では と 一緒に ホテルを探してくれることになります。 正に バカンスの真っ只中 なかなか 一人用の 空室は見つかりません。 とうとう 一番端っこまで行ってしまいます。 でも そこに 一部屋在りました。 もう一つ 幸運が重なります。 リゾートマンションの 麻と夜の食事付きで 今までになく 高額ですが Yさんの親切にも感謝して えーぃ 張り込んじゃえと3泊 入れてもらいます。 引き返し 駅前に預けた荷物を取りに行きます。 流石    午後の日射はきつく汗だくだ句です。
 部屋に入り 一休みすると そろそろ 夕食の時間です。 イギリス ドイツ フランスからの 避暑地になっているのか 様々の言語が飛び交う 夕食にしつらえられた ビアガーデンのようでもある 鵜海に向かっての オープンデッキです。
 一寸ましな シャツでめかしてきた僕も すっかり すっかり リッチな 客に見えるだろうか・・

夕ドラー49

 パリの市立美術学校で知り合った 女性から  スペインに来たら寄ってね!と 手紙をもらって いたので  その住所の バルセロナ 近郊の避暑地に 行ってみることにします。 列車で見え機ほど 南に下ったところです。
   手紙に書かれていた 宿舎は駅のすぐ前です。 宿の所で 手紙を見せ この女性は イルカと聞けば・・・ なんてこっちゃ  昨日 パリへかえったよ!というではないですか!? またまた この旅行に付きまとう  ボタンのかけ違い的 負の連鎖の始まりですか??
 でも 折角来たので せめて一泊で元 部屋はあいてませんか?と 問えば 残根にも 空室はない と言われます。 あーもう 僕もパリに変えちゃおうかな? がっくりと 気力を失います。

夕ドラー48

 スペインの小さな村をめぐってきた目には バルセロナは 都市の様相です。 駅で荷物をア付け 美術館に向かいます。 2階の階段を上がった 正面の部屋を見て びっくりです。 上下も 横幅もいっぱいに ピカソのゲルニカが在ります。
 戦火に苦しんだ有様を  これほど シンボリックに表せた 絵は日本にはありません。 馬の目から流れる 泪に 心深く見入っていました。
 次は 街に出て  100年以上も前から 造り津図けて いまだ かんせいのいきにほど 遠い ガウディーの設計したサクラダファミリア教会を探します。  ヨーロッパの 白っぽい普通のの街並の中に 黒っぽい葉を落とした巨木が 乱立しているかに見えてそこにあります。 いろんな動物なども くっ付いていて まだまだ 完成の イメージは浮びません。
 地下の部屋に かんせいの模型が在ります。 全体の造形としては ウィーで見た 教会にも似ていないことはないのですが・・・ 奇妙さは 独特です。
町中の建物にも まったく直線の無い マンションなどもあります。 バロック様式とかでしょうか?? 後年 訪れたヨーロッパの各都市でも あちらこちらで 片りんを見ることになります。

夕ドラー47

一人旅に出るとき かばんは絶対 手を離すな お金は 見えないところに入れて桶! とうるさく言われ スペイン旅行では フランスで知り合った友人たちは 指輪が欲しかったら 指を切ってでも 奪っていくぞ!と すさまじい スリの話も聞かされて居ました。
 あー大変です。 これからの旅の費用の半分は 鞄の中です。 しっかり梱包して 下着の奥に隠してますが・・・ カバンごと 持っていかれたのでは 如何しようもありません!?
 気が小さい割に どこかで無頓着 そんな性格を うじうじ思いながら とりあえず 駅の事務所か?ポリスボックスは 何処だろうと 見渡していたら  隣りで座っている 北欧からの旅行者らしい青年の 大きな腰の下に 我が鞄をしいているでは在りませんか?? 僕が寝込んでいるのをいいことに クッション代わりにしていたようです。 ノーノー これは 僕のカバンだぞ!と 力いっぱい 奪い取ります。 僕の怒気の強さに 青年は にがわらいでヘラヘラしながら 避けてます。
 失いかけていた 旅費の半分が 無事 帰ってきました。 失望から 回復した気分が ほろっと涙をこぼさせます。
 夜明けとともに バルセロナ行きの 列車の出発です。

夕ドラー46

 列車はバルセロナ行きに乗ったのですが 途中駅で みなさん降りてしまいます。 うとうとしていて アナウンスを聞き逃したか? ここから先は また明日の朝の出発になるのか 訳が分かりませんが みなさんについて 降りていきます。 もしかして ここは イタリアへの船の出る 湊町だったかもです。
 おそい時間で  外は真っ暗です。 駅前に歯 ホテルの電光看板なども なさそうです。 また 客引きの 親父さんの登場を待つべきかと! 思ったが みなさん 改札口を出たあたりで そこらに座り込んでいます。 様子を見るべく 僕もそのあたりに座ります。 みなさん この状態で夜明かしする構えです。 駅員などからの なんのちゅういもありません。
 僕も 覚悟して 鞄を倒し 画板を敷いて 場所を確保です。 あー とうとう サバイバルツアーに参加したのでもないが 遂に 野宿です。
 サバイバーになった僕は そんなじょうたいでも 何処ででも 夢を見る事の出来る人間になったようです 。  いつの間にか 寝入りこんで そして はっとして 目を覚まします。 僕は画板をしいただけで 犬ころのように まん丸待って寝ています。 頭の乗せていたはずの 鞄の存在が無い えー ど どど どうしよう!?

夕ドラー45

 目覚めたら 犬扱いの納屋のベットを さっさと後にします。  一緒に到着した 女性2名はどうなってるかな? やはり もう出発したのか それとも 売られていったのか 2度と見ることはありませんでした。  アルハンブラ宮殿に向かいます。 坂野始まりにホテルの看板があります。 そこに 今夜の予約をして 荷物は 預かって貰い  小高い丘の上の 大理石を張り巡らせた 白亜の宮殿は 目の前です。
 これまでの スペインの街とは 全く趣が異なり あちらの山から水道をひき 緑の樹木も茂り 水をたたえた池に歯 睡蓮の花が浮かんでいます。  宮殿の内部は アラベスク文様のタイルを張り巡らせて まるで イスラムの人員です。
 美女数百人と言われる 後宮の 小さな窓を見つめていると 名曲 アルハンブラの思い出の物憂い   ぎたーのメロディーが 一瞬 頭もによぎります。
 それにしても 観光客はいないですね。 のんびり スケッチをしたりで 2日間を過ごし
次の目的地 バルセロナに向かいます。

夕ドラー44

 すっかり暗くなった道を 薄汚い 親父さんについて行きます。 幸い角ごとに街灯が かすかにでもともっているし まえを行く足音を頼りに よたよたと なんとか付いて行きます。
 一つ角を曲がったところの 向こうに その辺の家屋より 少し明るい所があり まえを行く 3人のシルエットが分かり ただただ 送れないように ついて行きます。  その明るいところが 目指すホテルでした。
 庭に 何人かの男の声が聞こえています。 女性たちは 建物のほうに案内されていきますが・・・
 おい そこのベット空けろ と ホテルの オーナーらしい人がいい 庭の納屋のようなところの ベットを空けさせてます。 そこに 僕の荷物を入れます えっ 納屋に寝るんですか僕はハンドルネームは ワン吉ですが  イヌコロではありませんよ! それにそこには さっきまで だれかがねてたんでしょう!?
麻袋のような ベットカバーのかかった その別途は ダニ 蚤 南京虫の居そうな感じがして 体が かゆくなります。
 だが 今更 ホテルを探す 手だてもなし 自分のバスタオルなどだし 枕に乗せて  観念し寝ることにします。
 庭では 親父さんたちが 何やら こそこそ話し声が聞こえます。 もしかして 対岸の アルジェにでも あの女性たちの 売り飛ばす 話でもしてるんじゃないかと あの 小汚い 親父メ!と 一人毒づいて見たりしながら ドキドキです。 それに 全財産を持ち歩いている僕の荷物 せめてこれは守らねばと ベットの中に引き込みます
 疲れてるからか 案外 すんなり眠りに落ち 明るい光が 小屋のドアの割れ目から  部屋に 光の筋を 差し込むころ 思いのほか すっきり目覚めます。