「夕食行きませんか?」と、前の部屋の方から誘いです。
先ほど、行く時にドアを叩くからね!と、言われてました。
今回のツアーで、O女史ファミリーでないのが、
僕と、目の悪いご夫婦と、車椅子さんと、
前の部屋の彼女たち、計6名です。
丁度二分しています。
彼女たちは自然で普通に親切です。
では、一緒に参りましょう。
部屋を出て、一つ目の角を左に曲がった時です。
パタンとドアの閉まる音がします。
「あっ!誰か部屋に入った!」 彼女達の一人が言います。
「えっ!僕の部屋に!」 誰か入ったようです。
「私達の部屋にも昼間誰か入った気配が在るの)と、
訝しげに言います。
あ!そう言えば、今朝、出掛ける前に
僕の部屋に誰か入って来たです。
急いで部屋の前に帰ると、ドアを押し開けるようにして、
誰か、さっと出てきます。
そして、逃げるように反対側の廊下に走ります。
「待て!」「何の用だ!」と、追いかけて捕まえます。
女性ですが大きな腕です。あれっ!
それに、いつの間にか二人になってます。
「言葉分りません!」と、ふたりの女は言います。
あ!昨夜チョコレートを配っていた女たちだな。
取り合えず訳が分らないので、「じゃ、フロントへ行こう」と、
僕は僕の三倍ぐらいの女の腕を引っ張ります。