トレイス君がわいわい騒いでいます。
「隣りのばぁちゃんが居るから喜んでいるのね」と、
庭に居たばぁちゃんを見掛けていた
ヘルパーさんが言います。
トレイス君、窓にしがみ付いたり、飛び上がったり大騒ぎ、
「あんなに嬉しいんですね」と、
ヘルパーさん関心しています。
でも、ばぁちゃんはなかなか現れません。
庭の花を見てるのでしょうか?
アスパラガスでも摘んでいるんでしょうか?
こんなに待ってるトレイス君です、
早く、「良い子 良い子」しに来てくれれば良いのにです。
トレイス君、でんぐり返りでもして仕舞いそうな勢いです。
「もう、あんなに喜んで!」と、
用事に忙しい僕らは思うばかりです。
いつもは其のうち諦めて大人しくなるとレイス君です。
でも、今日は中々落ち着くません。
少しすると、やっと隣りのばぁちゃんがやって来ます。
「そこでこけて」と、言ってます。
隣りと我が家の境辺りで、石に躓きこけたようです。
「助けて!って呼んだのに」と、言ってます。
僕の干し物が落ちていたので知らせに来ていて、
ちょっとした段差に躓いたようです。
未だ抗癌剤の後遺症で手足の痺れが取れてません。
「大変だ!大変だ!」と、トレイス君は
こけたばぁちゃんを見て騒いでいたのです。
僕らは、てっきり喜んでいるのと勘違いです。
気付かず。ばぁちゃん、トレイス君「ご免なさい!」