月別アーカイブ: 2010年8月

天国の花

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はす(蓮)の花をずーっと、見たいと思っています。
家で咲かせられないかと、
土着きの蓮根を買ってきます。
節の処に根がちょろちょろっとでています。
それを切り取って、田んぼから取って来た泥を
発砲スチロールの大きな箱に植えます。
一年経っても、二年経っても芽は出ません。
あーぁ!蓮根は泥の中で腐ってます。

高校の同級で、定年後絵を描いているK君に話すと、
「一箇所知ってるよ!」って言うのです。
それで、先日連れて行ってもらいます。
隣の県の山の中です。
田んぼに食用に植えてあるので、
がぁーん!想像と違います。
葉が勢い良く茂って、花が埋もれています。
畦道を歩いてよおーく見ると、
葉陰に大きな花を開かせています。
中を透かせて見ると、蕾もいっぱい有りますね。
でも、上から見ると葉っぱの波です。

もう、四十年以上も前に
唐招提寺に行ったことが有ります。
ひとりだったので、のんびり散策です。
本堂の裏に小さな池が在ります。
庭園と言うほどには整備されてないですが、
池いっぱいにはすが茂っています。
そして、空に浮かぶように薄い色の花を咲かせています。
天平時代の花が復活したとも聞きます。
少し、ひなびた伽藍野中で見ていると
過ぎ去った時代の華やぎが夢の様に浮かんできます。
もう一度、天国の花の様な

げ げ の は な

昨年も、もしかしたら一昨年も咲かなかったかもしれない。
それが、今年は梅雨明けごろから、
ぐーんと枝葉を伸ばして、蕾を付けた。
鉢から根が地面に出たかもしれない。
猛暑が続く様になって、
鼻がぽちぽち開いてきて、
一気に満開です。

お寺の境内に在る、白いさるすべりの花が見えなくなって
失明を象徴させる。
さだまさし原作の映画「解夏・げげ」を見て、
失明した青年は僕と同じ目の病気です。
僕は白いさるすべりの苗木を買って来ました。
濃い緑を背景に咲いた白いさるすべりの花、
僕は未だあでやかに見えます。

バリアの有る同級会

「介助犬保護法」の事や
盲導犬は僕の目の代わりだから、
常に共に居て、行動するのだと!
幹事に説明します。
「そうか、知らなかった」とは、言いますが、
もう一度、旅行社や宿に当たって見ようとは、
言ってくれません。
幹事たちも厄介はさけたいようです。
此処にもバリアを感じます。

「皆さんに迷惑を掛けるから、参加は取りやめる」と、
言うと、何だか ほ!とした幹事たちです。
「でも、宿に介助犬保護法の事などは説明しておいて
欲しい)と、お願いすると。
「あまり言うとサービス悪くならにかな」と、
幹事は言います。
自分で奈良の関係機関を通して講義しようかと、思ったが
同級会に支障がおきては行けないので、
今回は一先ずお預けです。

幹事に「介助犬保護法」の事は、必ず宿に言ってくれるよう
約束してもらいます。
幹事は「帰りに言うは」と、約束ですが・・

同級会の宿泊拒否

「盲導犬も宿泊はだめだと言うから
トレイス君置いて行けないか?」と、
同級会の幹事が言ってきます。
9月に奈良遷都千三百年祭の見学と合わせて、
奈良で中学の時の同級会の予定です。
竹馬の友とも、少しは視力の残る時に会っておきたいと、
参加で申し込みます。
盲導犬と暮らしているところも見て欲しいのです。
「盲導犬と行くから宜しく」と、幹事さんに挨拶に行きます。
「良いんとちがう」と、女子の幹事、
何だか他人事のような返答です。
余りに心もと無いので、男子の幹事にも挨拶に行きます。
「あ、そりゃ当然!」と、此方は頼もしい返答です。
そして、参加費も収めます。

それなのに今に成って此れです。
「旅館がペットショップに預けて欲しいというんだ」と、
幹事が言います。
「旅行社に他の旅館を当たるように頼んだのだけど
無いそうだ」
えーっ そうなんですか!

グリーンカーテンの其の後!

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ゴウヤの苗を植えて、
一ヶ月は過ぎ、二ヶ月近く経ったでしょうか?
棚の下から三番目まで伸び、
花を付け、咲かせています。
でも、写真の様にひ弱です。

ゴウヤ=沖縄=太陽=青々と繁る植物
そんなイメージが有るでしょう!
それが、土壌が悪いせいか、葉も黄緑色で、
茎も細くなよなよしています。
下の方に一個ゴウヤが出来ます。
だが雨風の夜に落ちて仕舞います。

隣のばぁちゃんは「これはミニゴウヤの苗だ!」と、
言ってます。
いやー、ミニミニ、ゴウヤです。
食べれる日はいつでしょう。

カーテンの外と内では3度から6度違うと、言います。
でもこの穴だらけの薄ぺらいカーテンでは
温度差などは生まれそうに無いですね。
せめて小さな実を楽しませて欲しいです!!

早くも再開?

7月30日 ロケ七日目です。
昨日の昼、ロケ隊さん達は、
次のロケ地、徳島に急ぎます。
残った僕は虚脱感の一夜を過ごします。

午前はヘルパーさんと、家中の掃除です。
一週間ぶりなので、掃除機三倍分の埃です。
やれやれ!大変です。
あれこれ、出した物を元の位置に戻し
片付けて、昼前、大体以前の状態に戻ります。

「白杖貸してもらえます」と、
ディレクターさんから電話です。
明日は天気が良さそうだから、
もう一度、朝のシーンを撮りたいそうです。
えっ!思わず絶句です。凄い距離の異動です。
何と言う執念です。
僕の旅の為なんです。
四時前、一行到着です。
馴染みに成ってるトレ君、再び会えて大喜び、
変わり万古に四人にご挨拶です。
二度と見える事の無い人達です。
あ!そうだ!庭先で記念撮影をしてもらいます。
あーぁ!携帯写真では、顔も髭も見えません。

皆さん有難う御座いました!
また、何処かで会えますよう。

空しく終わる?夏!

蒸し風呂状態のインタビュー、なかなか乗れません。
それでも10時に成ると蝉の声も止んで、
ブラスバンドの練習も終わります。
ほっ!窓を開けます。
外気が!外気が涼しいーです。
インタビュー続行です。
目の病気の事、中途障害の困惑など聞かれます。
インタビューでは一切相槌は有りません。
編集の邪魔になると、他の声は入れません。
しーんとし中で、粛々と僕が答えていくばかりです。
自分で話しを盛り上げ、転回させていかねばいけません。
だんだん空しく、切なくなって、
落ち込んで、涙声に成ってしまいます。
そして、収録は終わります。

引っ張り出してた作品も片付けて貰い、
撮影機材も手儀は良く片付いて、終わりです。
ちょっと、打ち上げの昼食会をと、言っていたのに、
さーっと、帰って行ってしまいます。
僕の夏が終わります。
またトレ君とふたりだけの生活に戻ります。
収録の気分を引きずる様に、
ますます暗い気分になります。
空しさが残ります。

ワン吉の部屋のセットです。防音装置無し故に?・

7月29日 撮影6日目です。
どうしても食事のシーンが欲しいと、言う事で
今朝も早朝ロケで朝食場面の撮影です。
スタッフさん7時前集合です。
障害者番組でもないのに!生の人間が見えて厭です。
僕は不器用で、箸使いも下手で、何か失敗しそうです。
うっ!そこを狙われてるのかな。

何とか朝食場面の収録終わります。
スタッフさんたちは
近くのファミレスへモーニングに行きます。
それから、インタビューが続きます。
初日に撮った分の補充です。
で、同じ服をと言われます。
海岸へ行く前に脱ぎ捨ててあった洗濯籠から
拾い出して、汗臭いのを着ます。
四日前の収録の日は晴れでした。
今日は雨模様です。
証明さんが窓からライトを当てて日差しを作ります。
天窓の辺りにもライトが点いて、日が差し込んでいます。
徹子の部屋だな!いや 
セットになったワン吉の部屋です。撮影が始まります。
バッチン、あっ!一瞬にしてセットが暗くなります。
我が家のブレーカーが落ちます。
ライト使い過ぎ?
必要以外の明かりを全部消して、再び撮影です。

すると、一斉に蝉の声です。
一匹が鳴き始めると、次々と争うように、
狂ったような蝉の声が!ミンミンせっせっせ。
庭に充満します。
音声さん大慌て、今年は蝉の出が遅く、
四日前は殆ど鳴いてなかったのです。
急いで窓を閉めます。ドアも閉めます。
エアコンも扇風機も音が入るので消されています。
今日は比較的涼しい日ですが、
こう閉じ込められてしまうと、くらくらしてきます。

わっ、今度はドンドン、ブーブー、ピーピー
隣の小学校でブラスバンドの練習が始まります。
音声さん、またまた大慌て、
家中の窓、全部閉めます。はーはーはぁ

え!之って何かの罰ゲーム?

身包み剥がされるような・・・

7月28日 ロケ五日目です。
朝食を終えると、一路我が家に帰ります。
雨に成りそう。夏なのに今回の旅行は暗いイメージです。
からっとした風景では有りません。
どうしよう。爽やかさは有りません。
八年前は冬晴れの風の日です。
今は土用曇の湿気た海です。
今回は深い波の音と、赤い月が印象的な旅です。
如何纏めたら良いんだろうね!出来れば、思い出と夢を
童話の様にメルヘンティックに表現して欲しいね。

四国の山越えは雨です。
我が町には昼に着きます。
スタッフさんに一度はうどんを食べて頂かねば!
うどんで活力を付けて、午後の撮影です。
幼い頃からの写真を撮っていきます。
僕はもう写真は見えないので何を撮られているのか??
今までの撮影と違って皆さん楽しそう。
人の顔を肴に遊んでいます。
あーぁ!あんまり見ないでよ!
四枚くらいしか使わない!と、言いつつ、
ワン写真集が出来そうなほど撮ってます。

写真の次は絵画作品です。
自信の有るのを出して並べます。
でも、ディレクターさんが、スケッチブックを引っ張り出して、
駄作も何も撮ろうとしています。
僕が選ぼうにも、何を描いてあるか、見えません。
どんな絵が映るやらです。

何だか、追い剥ぎに合った気分!!