月別アーカイブ: 2010年12月

古代と現在が渾然!

25‐殻なしムール貝
古代の宮殿の部分が残っている所が在るかと思えば、もう、全く現代の建物に、市民の生活の営みが、
渾然として在ります。
南の日当たりの良い辺りには、オープンカフェが建ち並んで、沢山の観光客がランチを取ったりしています。
少し寒いのは平気、まるで地中海ですね。
これまでの街と、全く雰囲気が違ってます。

我々もお昼にしましょう。
オープンの所だと明るいが、奥まった所に
我々の席は用意されてます。暗い!残念です。
本日のメインはムール貝のワイン蒸しです。
わっ!何だ 、ムール貝も貝殻を取ってくれてます。
「ムール貝って?どんな貝だ」と、誰かが言ってます。
我らは視覚障害者で見えにくいですが、
貝殻は食べませんから、付けといて欲しかったです。
あさりも在ります。味はとてもいいですね。
お皿に残ったスープを、
皆さんパンで掬って全部頂きます。

食後、もう一度、旧市街に入って、ちょこっと散策です。
レンガ造りの綺麗な広場にでます。
「此処はベネチィアのサンマルコ広場を模してるんだ」
と、添乗員が言います。えー、全然イメージ違います。
広場が海に向かって開けている所は似ているが、と、
思いつつ眺めていると、建築のモチーフがちょっとづつ
サンマルコ広場です。まーぁ、観光施設ですね。
お土産屋さんや、カフェに成ってます。
広場の先の沖合いには、大きなクルーズ船が停泊して居るそうです。
弱視のMさんが双眼鏡で眺めてます。
午後は此の広場も観光客で一杯に成るでしょう。
では、そろそろ我らは出発です。

吐き場もある・・

24‐飽食の時代でした!
スプリットのディオクレティアヌス宮殿に
海側の門から入ります。
石造りの大きな部屋が続いています。
其処は天井に穴が開けられ、市民達の
ゴミ捨て場に成っていたのだそうです。
今はゴミは除かれていますが、
一角だけに残して在ります。もう匂いも薄く、
腐葉土の用にぱらぱらに成ってます。
小型のスインクス像が一個床に在ります。
エジプトとも交易が有ったのでしょうね。

右に曲がると暗い中に、お土産屋さんが在ります。
樹脂で出来た宮殿の廟の模型が在ったので、
欲しい!だけど重い!だけど欲しい!と迷っていたら
「持って上げますよ」と、添乗員さんが言ってくれます。
では!と、一番大きいのを買います。

外に出て少し丘に成った辺りに
大きな井戸の様な「吐き場」が在ります。
当時の宮殿では、晩餐で思い切り飲んだり
食ったりしては、此処で吐いていたのです。
宮殿の台所の外には必ず付いていたのだと・・・

左手に高い鐘楼が在ります。
以前は廟であった所を、
市民達が教会に改装したそうです。

先に進むと、回廊の在る立派な建物が在ります。
階段を登ると、石を積み上げた丸い塔の様な
天井の落ちた広い部屋が在ります。
宮殿の謁見の間で有ったと、ガイドです。
暫くすると、アカペラで歌う民族音楽が聞こえます。
四人組の男性の声が石の部屋に素晴らしく響きます。
「雰囲気の有る人たちですよ!」と、添乗員さんが
言っています。それでは一緒にパチリ記念撮影です。

ローマ皇帝の隠居!

23‐市民に乗っ取られた宮殿
向こうにクリーム色の壁とレンガ色の瓦屋根の
町並みが見えている!と、N婦人が言ってます。
僕には霞んで見えませんが、今日の観光のスプリット
が直ぐ近くに見えてるようです。
セレブが気分を充分に味わって、
憧れの五つ星ホテルを出発です。

古代ローマ皇帝が余生を過ごす為に建てた
ディオクレティアヌス宮殿跡を見学です。
バスを降り、旧城壁に沿って進みます。
海側にはフェニックスの並木が続き、城壁には
ごちゃごちゃと建物がくっ付いて居て、
お店になってたりです。
アドリア海を南下してきたので南国ムードも有って、
どこか日本の観光地、別府か宮崎に似ています。
観光地って感じです。沖には大きなクルーザーが
四隻も停泊しています。
「今日は何百人も来るらしい」と、
現地ガイドさんが言ってます。

宮殿跡は、いつの間にか一般市民が住み始め、
宮殿内に住居が建ち、
宮殿と住居が混然とした独特の景観を作って居ます。
城門手前に在る、立体模型の地図を触ります。
隠居生活に此れほど広大な宮殿が必要でしょうか?

朝食もフランス風

22‐本物のクロワッサン
今回の旅行で初めて、ナプキンが布です。
素敵なレストランでのディナーの始まりです。
食器もおしゃれです。
そんな風に感激しながら頂いたのですが、
幾ら思い出そうとしても何を食べたか
思い出せません。
サラダ菜の柔らかだった事と、デザートが
グラスに入った果物にベリーのジャムが掛かっていて
フレッシュな感じで美味しかった事だけ思い出します。
果たしてメインは肉だったのか?魚だったのか??
今夜のテーブルは前が自主的さんだったので、
お話しが面白くって忘れたのかも知れません。

残念ながらこのホテルは一泊だけです。
余り荷物を散らかせません。
此の部屋で気に入ったのは、バスルームが、
ベットの横から直ぐ入れる事です。
お風呂や夜のトイレに便利ですね。

ひとつ失敗が有ります。寒いと思ったので、
下着を全部 厚手にしました。だけどホテルの部屋は
何処も春のような暖かさ、薄手の下着で充分です。
Sさんは裸で寝た!と、言ってます。

・十一月二十一日(日) 旅五日目の朝です。
今日は朝はゆっくり目です。
添乗員さんのお迎えが来て、朝食に行きます。
先ずオレンジジュースを入れてもらいます。
申し訳ないけど全部やってもらわねば成りません。
クロワッサンが来ます。さすがフランス系です。
ぱらぱらとこぼれるけど、美味しいです。
「こう言うクロワッサンって初めてだ」と、Sさんが言います。えっ!どう言うクロワッサン食べてましたか?
普通のパンの味で形だけがクロワッサンだった、と、
言ってます。
パイのようなふわふわ皮では無かったそうです??
「美味しい!美味しい」と、食べてたら、
添乗員さん五個ほども追加してくれます。

食後、未だ出発までに時間が有ります。
庭の散歩に連れて行ってもらいます。
プールが在って、プライベートピーチに続いています。
波の無い渚に下りて、アドリア海を指先でなめます。

フランス系の

21‐五つ星のホテルです
「何とか我慢してください」と、ガイドさんが
皆さんにお願いしてバスを走らせます。
「ガソリンスタンドかスーパーが在れば」と、言いつつ
我らはトイレを求めてアドリア海沿いをひた走ります。

「あっ!ガソリンスタンド在ります」
運転手さんがお願いに行ってくれます。
「クロアチアのガソリンスタンドはスロベニアに比べると
とても粗末だ」と、ガイドさんは言います。
お借りするのに、ぼろだけど我慢してね!と、言ってるのです。失礼ですね。
でも、本当に建物も鉄骨むき出しの倉庫のようです。
自由経済と統制経済の差だそうです。
小さなコンビニは付いてます。トイレを借りたお礼に、
クロアチアのお菓子など買いましょう。

暗く成って今夜のホテルに到着です。
入ってびっくり、ロビーや廊下の広い事、
今までのホテルと格段の差です。
憧れのフランス系 五つ星ホテルです。
今夜はホテルでの食事です。荷物を部屋に置いて、
レストランに集合です。ゆったりとしたレストランは
間接照明で落ち着いた大人のムードです。
丁度ツアーの中日です。食事の前に自己紹介など
交わします。
わー海外旅行38回のつわものさんが居ます。

中世そのままに

20‐迷路の街
ウエイターさんが調理場に行って、
殻や爪の付いた手長えびを撮影して来てくれます。
めでたしめでたしですが、
僕もちょっと、殻つき 手長えびみたかったです。

一時間ほど車を走らせ、アドリア海に突き出した出島のような古都 トロギールに到着です。
バスの駐車場を出ると、
右に教会の鐘楼が見え、左は小さな船の溜りです。
其の鐘楼の聖ロブロ教会に入ります。かなり大きな
ゴシック建築ですが、ほとんど窓が有りません?何故
正面玄関の彫刻は見事です。

教会の横は街の中心広場です。狭いですが・・
やはり街の主要な建物と大時計が有ります。
総督府ですか裁判所ですか、回廊を備えた建物の前
には、犯罪人を縛った鎖が残っています。

くねくねと細い迷路を抜けて、反対側の
海に面した門に出ます。
入り江に成っていて、向こう側にも建物が並んでいます。そして此処にもボートなどが停留されてます。
海面が白杖の先がとどくところに有ります。
Sさんが白杖で海面を叩いてみます。ぴちゃぴちゃと
アドリア海の飛沫が夕日に光ります。
街の門の隣に、回廊の様な立派な建物があります。
閉門の時間までに帰れなかった町民が其処で
夜を過ごすのだそうです。それも楽しそうです。

狭い路地は日暮れて暗く成ります。
中世の映画の中を行くように、
我らは、くねくねとバスへ向かいます。

「トイレ!」と、誰かが言います。
ガイドさんが「有料だけど」と、最初の
船溜りの脇にあるトイレに案内します。
「クロアチヤで一番高いトイレですよ!」と、言います。
でも、おしっこは我慢出来ませんよ。
「わー!閉まってる」と、ガイドさん悲痛な声です。

ゴシックの上にルネッサンス!

19‐手長えびが見えない!
十一月二十日(土)四日目の朝です。
プリットビチェ国立公園の朝です。
「朝の散歩に行って来た」と、言ってる人が居ます。
でも僕は一人では部屋は出れません。
添乗員さんも道を間違える、暗いホテルの廊下、
ロビーまで行けないし、二度と部屋に帰れません。

では 次の目的地に出発です。
田園には壊された異教の教会が点々と在ります。
先の戦争は宗教戦争だった!と、言います。
そんな所にも羊が遊ぶ牧場が在ります。
山から降り、のどかな田園を行き、
やっとアドリア海にでて、海に沿って南下します。
二百キロほど走ってシベニクに到着です。

バスの駐車場から海岸通りを歩いていきます。
アドリア海の入り江に在る其処は
天候の性ばかりで無く、イタリアかコートダジュール
のミニチュア板で、とても明るい町並みです。
岸壁には豪華なクルーザーも停泊しています。
少し丘に成った所に建つ聖ヤコブ教会の前です。
下方がゴシック様式、上部がルネッサンス様式と、
建設に時間が掛かり様式が変わった教会です。
余り大きくは有りませんが、とても綺麗です。
中に入ります。祭壇の後の洗礼室は、
天井が漆喰彫刻で飾られ、司祭さんお気に入りの
場所であったと言います。天使が捧げる洗礼盤は、
教会の大きさすれば、かなり立派です。

教会の広場も周りも、バルコニーの在る建物に囲まれ
まるで劇場のようです。
坂を下りる時、小さなお土産やさんに立ち寄り、
海岸通りのレストランで昼食です。
メインはスカンピ・手長えびのグリルです。
わっ!少ない。ちょっとしか有りません。
視覚障害者の為だと、身を取り出してあります。
だからとてもお皿が淋しいです。
いつも料理を写真に納めていた人はがっかりです。
白いお皿に、白い身は写真に成りません。
「どうにかして」と、ウエイターさんに談判です。
するとウエイターさんは・・・・

国立公園の宿は・・

18‐森の宿
視覚障害者同士で参加の女性達に頼まれ、
其のロマンティックな場所で記念撮影です。
バスが来ます。バスは前面ガラス張りで
公園の中を巡回しています。此れが最終です。
公園出口で降りて我らのホテルは直ぐです。
国立公園の中に在るホテルです。「だからあまり立派じゃないのよ」と、ガイドさんが言います。

ホテルは国民宿舎の合宿所の感じです。
ロビーも廊下も部屋も暗いです。
今夜の食事はホテルです。昼は駄目だったし、
夜も期待は薄いでしょうか?
先ずはスープです。コンソメスープにパスタ入りです。
さっぱりして良い味です。
ちょっとカップヌードルに似ています。
メインは魚でしたか?カリっと焼けてます。
デザートはレモンの入ったシホンケーキです。
料理全体見かけも良く、美味しかったです。◎

ガイドさんがクロアチアでは風邪の時、
アップルシナモンティーに蜂蜜を入れて飲む!と、
話してましたので、僕はずーっと鼻風邪です。食事の最後に頼んで作ってもらいます。喉に優しい感じです。なかなか良かったです。

ホテルには売店が在ります。
食後、皆さんで覗きに行きます。あっそうそう
クロアチアはユーロに加盟してません。だから
クーナって通貨です。取り合えずホテルのフロントで
一万円ほど両替しておきます。

クロアチアはネクタイ発祥の国だ!と、ガイドさんが・・
そう言えばフランス語でネクタイはクラベットです。綴りが似てるような?記念に一本買いましょうか?
店内が暗く、色も柄も分かりません。添乗員さんが
お勧めなのはリーマンぽいです。で、パスです

そろそろ部屋に帰りましょう。
階段を上って、あれー、部屋に行き着けません・・?

16個の湖に・・

17‐神々の庭園
「雨が降らないで良かったぁ」と、添乗員さんが、
心の底からほっとした様に言います。
雨など降ったら、こんな道、歩けません。
僕は必死でSさんにくっついて行きます。
摺り足で真後ろを歩いていきます。
滝の音が複雑に激しく成ってきます。
気が着かない間にだいぶ谷底に近づいています。
小さな湖が、満々と湛えた水に
白い空を映して在ります。
澄んだ水にお魚が泳いでいるそうです。
魚影は見えないけど、撥ねた魚が居たような?

滝壺到着です。一生懸命歩いたので、体はほかほか
滝の飛沫が火照った顔に当たって気持ちが
良いです。パチリと記念撮影です。
谷川には左右から小さな滝も流れ込んでいます。
九十二のもの滝が在るそうです。
果たして其の水何処から湧き出しているのですか?
僕には空から湧き出しているようにしか見えません。

右手から降りてきた僕らは、左手のなだらかな道を、
十六の湖を巡るように帰って行きます。
天空から階段状に連なった湖は、
澄み切った湖面に、木々を写し、刻々と変化する空を
映し、それぞれの色調で輝いています。
上の湖から溢れた水は様々な表情の滝になって、
下の湖にと、際限なく送られています。
地球が豊かだった頃、人間の住み始めた頃は
世界の山や川はこんな感じだったでしょうか?
湖面を神々が渡って行く、神々の庭園です。

向こうの大きな湖を船で今夜のホテルに向かう予定
でしたが船の具合が悪いからと
公園のバスになります。
バスはもうちょっと登った所からでます。
そろそろ日暮れです。西の方だけを白く残して、
空は夕暮れ色に染まっています。
眼下に連なる湖水は神秘的な最後の反射を残して
激しい滝の音さえも全て闇に沈もうとしています。

恐怖のハイキング

16‐恐怖の滝壺
昼食のテーブルの前は親子で参加のお父さんです。
全盲の息子さんが鍾乳洞のトロッコを喜ぶと思って、
と、言われてます。
メンバーには鉄道フアンの方も多いですね。
Sさんも自主的さんも鉄ちゃんです。
食事が来る前、九州や四国のローカル線の話しで、
ひとしきり盛り上がります。

テーブルに大きな器でスープが来ます。
お父さんがぎこちない手つきで取り分けてくれてます。
スープを一口すすります。うっ!変な味、不味いです。
メインは期待の子牛ペカ、鉄釜炭火焼きです。
一口食べます。何だこの味、
べっとりして堅いです。子牛ですか?
レストランの壁際には、熊や鹿の剥製が置かれて居る
ようです。もしかして?あの肉は??
デザートのパンの様なケーキも不味かったです。
旅行中、一番不味い食事でした。

でも、何とか腹ごしらえも出来ます?
世界遺産プリッとビチェ湖郡国立公園の
二時間のハイキングです。
わー、国境の前の車の検問で時間が押せ押せです。
「世界遺産は自然に殆んど手を加えてません。
足元は悪いです」と、添乗員さんが言ってます。
北の国の日暮れは早いです。こんな所で暗く成ったら
もう、お手上げです。

正面に、天から地底深く落ちていく、
大きな滝が何本か布を流したように見えてます。
えーっ!あの滝壷まで降りてくの?
崖に沿って細い道が下っていて、道には木の枝を
敷き詰めて何とか滑らないようには成ってますが・・・
手すりも何も在りません。こけると其の侭谷底へ・・。
そろそろ夕闇の気配です。滝壺からは凍えるような
冷気と飛沫が立ち上って、恐怖で身震いです。