月別アーカイブ: 2011年11月

トレ君の奇跡‐5

   5-十日間の平穏は過ぎて・・

 楽しく過ごして十日目の二十四日の朝です。
トレ君 何と無く匂うのです。
ちょっと不安が過ぎって、トレ君の体をなでまわします。
そうなんです。前に湿疹を発見した時もこんな匂いがしたのです。
トレ君は体臭も口臭も少ない犬です。
匂いと湿疹の因果関係は判りませんが・・・
 
 暫く体のあっちこっちを撫で回します。湿疹に行き当たりません。
あっ!と、思って剃り込まれた毛の所を触って見ます。
わっ!び、びっくりです。
剃り込まれた毛の無い真ん中に、ぽっちと湿疹が出てるでは有りませんか。
真坂と思った同じ場所に出来てます。
それも、指でなぞった感じでは、前より一回り大きいのです。
 どうしょう!如何しよう!と、うろたえてしまいます。
取り合えず。PWさんに相談と電話をします。
今直ぐトレ君をPWさん所に連れて行って診て貰いたい!

 PWさんは出張中 だが何と
午後に我が家の近くを通過するとの事です。
 PWさんはお昼もそこそこに駆けつけて、
其の足で、トレ君を獣医さんに連れて行ってくれます。

 肥満細胞腫との診断です。
一週間で此れだけ大きくなっているのは危険だ!と、
手術は早い方が良い!と、
明後日の手術と決まります。
僕の心に不穏な空気が蠢いて嵐の予感です。

トレ君の奇跡‐4

   4-プチ整形と禿

 全身麻酔をしたトレ君、取るべき腫瘍は消えます。
折角だからと、右目の下に在ったポッチンを取り、
歯石もきれいにしてフッ素加工をして頂きます。
プチ整形のトレ君、顔をすっきり、全身も磨かれた感じ!
シュッとしたハンサム犬に成ってます。

 でも、手術の準備で首筋を大きく剃り上げられ、
二十センチ角に毛が有りません。素肌です。
パピママさんが其処にバンダナをお洒落に巻いて
カパーしてくれてます。
本当に毛の無くなった素肌ににも腫瘍の痕跡は在りません。
こんな事って有るんですね。
今までに一度有ったが、此れが二度目だ!と、
獣医さんも不思議がってます。

 顔は男前に成ったけど、首筋の大きな禿が気に成るトレ君ですが、
毎日の散歩が始まります。
出会う人が言います。
如何したの其処? 皮膚病?と、まで言われます。
それで、其処でトレ君の奇跡の話しをしなければいけません。
皆さん驚きますが、嘘だろう!って顔をされます。
奇跡は見た人しか信じられませんよね。

 それから一週間が過ぎ、
剃られた首筋もだんだんに毛並みが揃って来ます。
秋の好天の日曜日、萩の丘公園出、秋らしい爽やかな風に吹かれ、
咲き残った萩の花に触れ、転がったどんぐりを拾い
のんびりと散策を楽しみます。
其れが嵐の前の静さと言うのでしょうか?

トレ君の奇跡‐3

   3-奇跡です。

 旅行中 山や湖に宿る自然の神々にも
教会の異教の神様や伝説にも、
せめてもと、あっちこっちで気持ちを込めて、
トレ君の手術の無事を祈ります。

 10月12日、旅行から帰ります。
トレ君の手術日です。其の夕方
PWさんに迎えに行ってもらいます。
PWのパピパパさんはお医者さんです。
獣医さんのお話をしっかり聞いて来てもらえます。

 PWさんから電話です。
どきどきしながら携帯を取ります。
えーぇーぇーっ!そんな事って有るんですか?
トレ君の腫瘍が消えた!と、言ってます。
一週間も前から術前の薬を飲んで、色々と準備をし、
皆さん かなり心を痛めていたのにです。
手術の直前に腫瘍は消えてしまったのです。
小さいけど確かに在った、コリコリが無くなったのです。
正に奇跡です。奇跡が起こりました。

 15日 意気揚々とトレ君の帰宅です。
あれー!トレ君 以前にも増して男前に成ってます!?
折角 全身麻酔をしたのdからと、
獣医さん、プチ整形をしてくれます。

 

トレ君の奇跡‐2

  2-腫瘍は取ります。取れば治ります。

 あっ!直ぐ後で思ったのですが、
細胞検査だけでも受けていればよかったかと・・・

 トレ君はそのまま、僕の旅行の為、PWさんにお預かりです。
PWさんはジョイ君の掛かり付けに獣医さんに
トレ君を診て貰ってくれます。
取れば治るから!と、お預かりの間に手術して貰う事に成ります。
 トレ君の湿疹は錠剤ほどの小さな小さな腫瘍です。
ちょっとメスを入れて抉れば取れそうな感じもします。

 僕も若い時、首筋に出来た脂肪腫を取った事が有ります。
本当に簡単な手術で傷も小さかったです。
あの僕の脂肪腫に比べればトレ君の腫瘍は十分の一ほどです。
トレ君の手術は簡単なもんだろう。
僕が旅行から帰る頃には元気に成っているだろう!と、思う反面
PWさんから腫瘍の説明が無かった事を思うと、
もしかして皮膚癌ではなかろうか?と、不安も感じます。
PWさんは旅行前の僕の事を思って、きっと
取れば治るから!と、だけしか言わなかったのでしょう。

 術前の薬を飲み始めたが、変わらずトレ君は元気です。と、
パピママさんからメールが来ます。
手術は僕の帰国の日に決まります。
何か有れば飛んで行けます。
不安な気持ちを打ち消して、
十月五日、薄情にも僕は旅にでます。

 

 

トレ君の奇跡

 1-小さな湿疹

 トレ君の首筋に小さな湿疹を見つけたのは
九月の終わり頃です。
未だ蒸し暑く、雨の多い頃です。
我が家の庭には蚊がいっぱいです。
トレ君 蚊にでも刺されたのですか?
でも其の湿疹は、二日しても三日経っても引っ込みません。
虫刺されなら三日もすれば治ります。

 十月一日、土曜日は福祉フェスティバルです。
トレ君と引退犬のジョイ君と二頭のPWさんで、
盲導犬ふれあいコーナーのブースを担当、
一緒に募金活動も頑張ります。
甘え上手なトレ君は皆さんに可愛がられて、
愛嬌を振り撒き、大活躍です。

 盲導犬ふれあいコーナーは盛り上がって、
ぼきんも順当に集まって、終了です。
 湿疹気に成ります。獣医さんに診てもらおう。
トレ君の係り付けの獣医さんは会場近くです。
小さな湿疹を診てもらいます。
獣医さんは 「検査した方がいい」と、言い
直ぐ細胞を取る準備を始めようとします。
あ、ちょっと待って下さい!
僕は来週から旅行に出ます。帰ってからお願いします!と、
其の日は帰ります。

なかなか辿り着けません!

  42-対応もそれぞれ

 空港バス乗り場まで案内して行ってもらいます。
バスの発車まで三十分以上有ります。
目の不自由な人だからバスの時間が着たら案内して上げて下さい!
と、添乗員さんがキップ売り場のお姉さんに頼んでくれます。が、
そのお姉さん 手が空いてたらご案内します!って返事です。
それじゃ手が空いてないと如何鳴るの!と、添乗員さんが怒ります。
僕は其の時バスに乗り遅れるのでしょうか?
それじゃ私が待ちます!と、すっぱりした添乗員さんです。

 バス乗車口の前で二人で待ちます。
まだまだ仕事の残っている添乗員さんには携帯が鳴ります。
僕独りでまてますよ!って言うのに、責任感の強い人です。
バスの荷物係のオジサンに声を掛けられたので、
僕はその人に乗車の手助けをお願いし、
やっと、添乗員さんが安心して行きます。

 空港バスは徳島までです。其処で二時間以上の待ち合わせです。
日本に帰っても田舎は遠い、
先輩さんを呼び出し昼食を付き合ってもらいます。
肉もイタリアンも食傷気味なので、日本食をたべましょう。
お寿司屋さんで散らし寿司と味噌汁をご馳走に成ります。
日本は良いね!味も量も程好いです。
 其の後 カフェで時間を潰します。
セルフの店でしたが、若い店員さんが注問を取ってくれ、
其の場で会計も済ませてくれます。我らはセルフは苦手です。
それから建物を出るまで手引きもしてくれます。
スターバックスは教育が行き届いています。

 高速バスに乗り タクシーに乗り
あー、日暮れかかった頃、我が家に着きます。
 
  それから毎日 思い出す事、気に成った事を綴りました。
長ーくなりましたが読んで頂いて有難う御座います。
これで冬の国への旅は終わります。ではまた ワン吉

 

まだまだ旅は続きます。

   41-10月12日(水)日本

 夜食も終わって静にまどろんでいると、
また ざわざわと座席がざわめき始めます。
朝だ!と、言ってます。
アテンダントさんがお絞りを配ってきます。
飲み物のサービスが有って、朝食です。
ブロイラー状態だね!と、隣りの女性が言います。
狭い椅子に縛り付けられ、食べ物だけは
次々と運び込まれてきます。
我らを太らせて如何するんでしょう?
朝食が終わると、慌しく着陸準備です。
わー眠い!睡魔が襲って来ます。
昨日までの時間だと、今が真夜中です。

 飛行機はぐーっとブレーキを掛けて日本到着です。
我らは関空の通路を足早に進んで行きます。
あ、あっ!電車は断線しそう。
 角の所に、先にでた自主的さんが待っていて、
大阪さんと僕を繋いでくれ、入国手続きを通過です。
 
 トランクを受け取ると、はいさようなら!と、自主的さんは行って島します。
わっ!禄にお礼も言えません。お世話に成りました。
我らはまだまだ添乗員さん尾手を借りねばいけません。
トランクを送る人、JRへ行く人、飛行機の人、空港バスの人、
お迎えにきたJTBさんと手分けして面倒を見てくれます。

 僕は空港バスで徳島まで行って、
高速バスに乗り継いで帰ります。
我が家に着くまでは、まだまだ旅は続きます。

夜も忙しい!

  40-真夜中のざわめき

 皆さんがざわざわとしています。
免税品の販売が回ってきたようです。
はい、始まりました。買って買って 買い尽くすのです。
空港で買えなかった分、此方で頑張ります。
持ち切れないほど買ったのでバッグも買ってます。
そんなに買う物あるんですかね。

 暫く静まって、うとうと、またざわざわです。
う!、今度は何か夜食が出るようです。
何もしないで寝ていたのに腹が空いてます。
夜食はおにぎりです。食べたい!
添乗員さんが機内中央のキッチンまで取りに行ってくれます。
あれー?手渡されたのはケーキです。
おにぎり売り切れだったのです。
がっくり!無いとなると 尚食べたい!
きっと胃袋もツアー旅行の食事でで拡張されたのでしょう!
ぐるぐる鳴いてます。
ケーキを食べます。食べてると、添乗員さん
後ろのキッチンに有りましたー!と、おにぎりゲットです。
其れも食べて、また一眠りです。

 北極の上空を飛んでいるのでしょうか?
雲間から白い大地が見えると言ってます。
そろそろ冬の国からの旅行が終わりです。

機内のトイレ

  39-僕らのランチは何処へ・・

 添乗員さんとキャビンアテンダントのお姉さんがもめてます。
飛行機は安定飛行に成って飲み物のサービスが始まります。
我らは合間を縫って、添乗員さんにトイレに連れて行ってもらいます。
あー、長い辛抱でした。
ルフトハンザ機は 真ん中辺りの階下に五つほどのトイレが設えられてます。
アテンダントさんは、其のトイレを使うな!って言って来てます。
階段が危ないから!と、言ってます。
機内にはもう一箇所、一番後ろにトイレが一個在ります。
でも、其処は我らの座席からは遠いし、いつも何人もの列が出来てます。
我ら九名を代わる代わる其処に連れて行ってては時間が掛かってしようが有りません。

添乗員さん、押し切ります。
充分 注意すれば、目の悪いだけの我らは階段はクリアー出来ます。
二人、三人と一緒に行けて助かります。

 落ち着くと食事です。朝食からかなり時間が経ってますが、何も食べてません。
現地時間で午後三時頃です。でも夕食だと言ってます。
えーっ!ランチ 昼食は如何成りましたか?
 
 隣りの席の音楽家さんは食べすぎだ!と言ってます。
本当にツアー中は三度 三度きっちり食べます。
たっぷりの甘いデザートも付いてます。
太ったから、帰国したらダイエットだと言ってます。
そうですね。僕も腹が突き出てます。
 でも 今は空腹です。出された物は全部食べます。

 少しうとうとして目覚めますと、何だか周りがざわついてます。
なんだろう?

江戸弁の助っ人

  38-まさかの時の自主的さん!

 見かねた時は、自主的さんが手を貸してくれます。
雪の道を歩く時、危ない段差の多い時、添乗員さんが忙しい時
自主的ボランティアで手引きをしてくれます。
バスの乗り降り、トイレや手洗いの時、
添乗員さんに協力して、何気に面倒を見てくれます。
 前回のツアーの時は、単独参加が二名で、
他の人は家族の方が付いていました。それで僕も
ほとんどお世話に成らなかったのですが、
今回は沢山お世話に成ります。
 それに添乗員さん以外では視力が在るのは自主的さんだけです。
自主的さんの目で見た事、感じた事を離してくれます。
視覚障害者ばかりの中で べらんめーの江戸弁で、
快活な行動でムードメーカーにも成ってくれます。

 何度も乗り換える動く歩道で、
我らの電車ごっこが脱線します。
俺につかまれ!と、最後尾の僕と、三両目の大阪さんを
小さな体で引っ張ってくれます。ありがとう。
助かったー!こける事無くゲート到着、
乗り継ぎ飛行機 関空行きに無事乗り込めます。

 我らが乗り込むと飛行機は直ぐ離陸体制に入ります。
シートベルト着用のサインが点ります。
オシッコに行きたいい! 喉が乾いたー!の声が上がっていますが、
暫し我らは囚われの身。
なかなか シートベルトのサインが消えません!