ちぃっちぃと鳴きながら
蝉が風に飛ばされていきます。
台風は去ったのに今朝は風が有ります。
出急いだのか遅れたのか?
こんな日に生まれてしまった蝉の悲劇です。
小さい頃、台風が来ると嬉しかった!
小さい頃は何でも嬉しいのです。
葬式だって嬉しかった!
台風の後先、ぴゅーぴゅう風の吹く中
風に飛ばされそうに成りながら、
村落の探検に行きます。
折れて飛んだ柿木の枝、飛ばされた瓦の欠片、
壊された垣根 などなど発見して、
静かな村の大事件を見たように浮き浮きしましたね。
一度、凄い物を見た事が有ります。
何処かの家の鶏小屋の角を曲がった時です。
真っ直ぐ水平に麦藁の束が飛んでいます。
魔法か?夢か?
どんな具合で、一把の束だけがそんな風に
弾丸の様に飛んだのでしょうか?