機内食!

 4-機内にて
 飛行機は飛び立つと直ぐ食事がでます。
ブロイラー状態だわ!と、隣りの女性が言います。
畳半分も無い座席に括り着けられ、
フランクフルトまで12時間の飛行の間に
何度も餌が与えられるって訳です。

 先ずはオツマミと飲み物、続いてランチ?が、
和食と洋食から選んで頂けます!と、言ったのに、
我ら後部の座席は、もう和食のみしか残ってません?
 ちょっと不公平?不満です。

 残っていた和食ランチは鳥の照り焼き丼?です。
狭い空間の小さいトレイの上で食べる準備は大変!
温められたランチボックスの蓋を開けるのも一苦労、
ホークやスプーンを出したり、調味料を探し出すのも大変!
日本蕎麦のタレの準備は出来ません。
ぶちまけて仕舞いそう!添乗員さんの助けを待ちます。

 照り焼き丼は 物足りない味です。
醤油か塩をちょっと振りたいね!って漏らすと、
あらっ!薄味がいいのよ!
塩分取りすぎは体に悪いんだから!と、言われます。
それはそうですが・・
あっ!此の女性のしゃべりの特徴は、
一つの事に対して、必ず念をおすように二つの表現をします。
ピアノや声楽を遣っている音楽家さんです。
思い出せば、何時かの旅行で
ピアノ弾期の女性に噛み付かれた事が有りましたね!
言葉には気を着けましょう!

 飛行の真ん中辺りでおにぎりが出て、
到着間際に夕食?でも元気時間では昼ですが・・
何しろブロイラーですから、3時間置きに食べ物が出ます。
夕食は後部座席優先で、昼の不公平の埋め合わせ、気を使ってます。

 フランクフルトで乗り換え、スイスアルプスを一跨ぎ、
イタリアのベネチアに向かいます。
眼下にアルプスの雪を頂いた峰々の連なりが美しいと、
言う歓声が聞こえますが、僕にはただただ白いばかりです。
この小さな飛行機でも、ご丁寧にとても甘いケーキが出ます。