哀愁のベネチア

  5‐ベネチアは水難の相
 アドリア海に夕日が沈む頃、ベネチアに到着です。
空港からバスに乗って、鉄道と平行に走る道を行きます。
サンタルチア駅近くは映画「哀愁」の
ラストの別れのシーンを思い出さずにはいられません。
鉄道フアンの自主的さんは水色の二階建て列車を見た!と、
大興奮しています。 オイラも見たい!
夕暮れて僕はグレーの世界です。
イタリアンカラーの列車はきれいでしょうね。

 本島にもバスガは入れないので、
手前の駐車場から徒歩でホテルに向かいます。
最近出来たばかりの大橋を渡っていきます。
其の橋はデザイン重視なのか?
全く歩きにくいランダムな階段で我ら泣かせです。
緩い太鼓橋ですからスロープも着けて欲しい!
古都にはユニバーサルデザインは似合わないでしょうか?

 幸い僕にはお迎えに来てくれた、
イタリア女性のシルビアさんが手引きをしてくれます。
流石イタリア女性、ルーツはウィーンとかで背が高いが
乗り換え空港のドイツ女性に比べ とても妖艶!
寄寓にも僕の唯一のイタリア人の知人を知っているとか・・

 ホテルに着くと、えーっ!またまた食事、
十月五日の何度目のご飯でしたっけ!四回?五回?
時差の性で今日は三十一時間有ります。
ホテルのレストランは運河に面してテラスが有ります。
水上タクシーが通る度、水面が揺れてムード満点です、が、
外海から隔たった水は澱んで、ドブ臭いのです。
 先ずは無事の到着を祝して乾杯です。
前菜はペンネパスタ、沢山有ります。
日本だと此れがメインに成りますね。
メインデッシュは魚のフライです。
添乗員さんに切り分けてもらおうとして、
手先がビールをグラスを突いて仕舞い、
真っ白いテーブルクロスにぶち撒いたのです。
アー、ベニスの水難の始まりの予感!