再びのベネチアは・・

  8-二度目カンタービレ  
 ベネチア総督の館、 ドゥカーレ宮を見学です。
宮殿は司法・立法・行政の全てを賄うベネチア共和国の中枢です。
豪華な黄金階段を登って謁見の間に入ります。
金箔で縁取られた天井にチチアーノなど有名な画家の
描居た絵が飾られています。
 裁判を行う間の裏には牢獄に続く通路が在ります。
二度と現世に帰れない 嘆きの橋を超えて処刑場へ向います。

 僕は四十年前に個人旅行で一度ベネチアに来た事が有り、
今回は久々に二度目の旅行です。
前回はガイドブックを片手に美術館を中心に見て歩き、
ガイドさんの詳しい説明を聞く事もなかったので、
今回改めて、ベネチアの栄枯盛衰、
建築物の詳細な説明を受けて、見え無いながら、
想像を働かせ歴史や全体像を感じる事ができます。

 次はサンマルコ寺院です。
ベネチアはヨーロッパのの東の端、異教の匂い、
ヒンズー教の影響を感じます。
内部壁面がガラスのモザイクで埋め尽くされアラベスクです。
 前庭は列柱の立ち並ぶ大きな建物が左右に在り、
アーケードには沢山の人で賑うオープンカフェです。
以前は栄華の一場面を見るように感動したのですが、
二度目と成ると、えっ!こんな感じだった!と、
夢が広がりすぎていて、ちょっと白けて残念です。

 アンティークショップなどの建ち並ぶ路地に入って、
昼食のレストランテに向かいます。
目がみえるのなら一日、こんな路地をうろついて、
掘り出し物を物色したい・・・!