トレ君の奇跡‐15

15-二人六脚

 それが、其の夜です。
あんなにお茶目でやんちゃに戻っていたトレ君が、
ちんまりとベットに丸まってます。
元気 無くしんなりしてます。

 トレ君 抜糸でかなり打撃を受けたようです。
それほど痛がってる様子でも無かったが、
肉が巻き掛けたところは肉も引っ張るし、
やっぱり大変だよな!
獣医さんが 手術の辺りは皮膚にダメージがあるから、
炎症、皮膚病に注意して下さい!と、言ってました。
トレ君の傷口をそーっと指でなぞってみると、
ぷちぷちと抜糸の跡と、二度の切開の跡が盛り上がっています。
そして未だ中央部には脹れが残っているし、
交合した部分が瘤状に成ってます。
今のところ炎症は無いけれど
自慢の綺麗な毛並みに戻るのはいつだろう?
トレ君、元どおりに成るのはまだまだです。

 隣りのばぁちゃんがトレ君のお見舞いに来てくれます。
ばぁちゃんは二年前に乳癌の手術をしました。
其の時の手術の跡が、やっぱり未だ瘤に成ってる!と、言ってます。
赤みが取れたのは、やっと最近だ!とも 言ってます。
トレ君も頑張りなよ。我慢して頑張ってよ!

 そして、其の夜はゆっくり寝かせます。
此れでトレ君の手術の顛末記を終わります。
四人のドクターさん始め、沢山の方のお見舞いや
励ましを頂きました。
本当に有難う御座いました。
 此れからもトレ君を見守りながら、二にん六きゃく
互いに力を合わせて楽しい生活をしていきたいと思います。
僕もだいぶ年を取りましたが、トレ君は駆け足で年を取ります。
盲導犬の人生ならぬ犬生を無事全うして欲しいですね。
 此の寒い冬はトレ君の静養させながら、体力も着け、
温かくなったら、楽しいお出掛けをしましょう。
また 皆さんとお目に掛かれる日まで・・・
皆さん いろいろ 有難う御座いました。トレ&ワン吉