唇に絵筆 指先に目を・・

 バリアフリーアート展には
車椅子の人が三名参加しています。
その内 二人は脊髄損傷で
首から下はほとんど自由が利きません。
 絵は絵筆を口に咥えて描いています。
 Aさんは其れも油絵を描いています。
一度テレビで制作風景を放映されたので見ましたが
絵筆を動かすストロークが少ないぶんを
イーゼルが電動で左右 上下に動いています。
友人が造って上げたそうです。
 Fくんも口に咥えた筆で水彩画を描きます。
繊細な線に振るえが有りません。
パソコンも口に咥えてた棒一本で打ちます。
 H君は不自由な指を駆使して、
パソコンでイラストを描きます。
 
 手が自由に動く僕は、そんな状態は
イライラして直ぐ絵筆を投げ捨ててしまいそうです。

 全く絵を描いてなかったのに、
七十近くなって水彩画を描き始めた
シルバー画家さんが二人居ます。
オジサンです。
オジサンは回りを気にして
なかなか新しい事を始めません。
そんな中、頑張っているなぁ!と、思います。
勇気を出して新しい事に挑戦しなきゃいきませんね。

 僕は生活失明と言う状態に成って
パソコンと陶芸を始めました。
だいぶ世界が開けた気がします。