最後の蔵

 このところの風ですっかり木々の葉を
落としてしまいました。
我が家のデッキにも
黄色い銀杏の葉が舞い散って吹き溜ってます。
庭はすっかり冬景色です。

 我が町に高速道路が出来
大型スーパーが進出して来てから
急激に辺りの様相が変わってしまいます。
どんどん田畑が無くなって
郊外店が立ち並び・・
分譲された土地には無味乾燥の
メーカーハウスが立ち並びます。
もう 怪しげな妖怪話も聞けません。

 近所の爺ちゃん 婆ちゃんが居た頃に
もっともっと話を聞いて
書き留めて置けばよかった!と思うばかりです。

 我が家の出た角に
大きなお屋敷が在ります。
本家の方は先年 取り壊され
もう何軒もの新しい家が建っています。
分家さんも取り壊し分譲される事になって
昨日から工事が始まりました。
 我が家の位置を知らせる時、タクシーを呼ぶ時、
Hさん宅の蔵の所で!と言ってました。
そんなシンボルの蔵も無くなってしまいます。