クライマックスへ・・

島に押し寄せる怒涛の様に、
地球の鼓動のように、
太鼓の音が会場を揺るがせます。
そして地鳴りの余韻を残して
第一部の演奏が終わります。

「ね ね ね!今の何?」
臥せて演奏を聞いていたトレイス君
休憩に成ると、いきなり飛び起き、
しがみ付いて来て、聞きます。
理解出来ない轟音だったのでしょうね。

二度目の演奏と続きます。
クライマックスはもの凄い迫力です。
思わずトレイス君の耳を伏せて上げます。
「俺、へっちゃらだよ」と、トレイス君、
二度目は大人しく座って聞き入ってます。

終わって、
父Aさんから お礼の言葉など有ります。
「目を悪くしても、この耳と声を与えてくれた
 両親に感謝している」と、言われます。
八丈太鼓と島歌を伝承している使命感と
自信を感じます。