9・26日 四十年前の想い出のスペイン
スペインは流石広く バスの移動時間も長い!
そんな間に現地ガイドさんが其々の街の話をしてくれます。
バルセロナからバレンシアと南下する地中海沿いの道路は
夏にはフランスからモロッコに帰郷する出稼ぎの車で大混雑だと・・
そうでした。四十数年前の僕のスペイン旅行は夏です。
折角ですからモロッコまで行って見よう!と
パリでコレラの予防注射も打って 港 マラガまで来たのです
其のマラガの暑さ 乾燥した熱風がサウナの様に吹いていて
列車のなかでも耐え切れずくたくたです。
前の席に座っていたサラリーマンらしい黒人の方も
暑い厚い!と時折 オーデコロンを顔に点けてます。
真っ黒なアフリカの人でも暑いのだ!とちょっと不思議に思って見ていると
僕の顔にもオーデコロンを点けてくれます。
揮発性のコロンは一瞬だけ爽やかな涼を感じますが
乾ききった空気は鼻や喉の粘膜の水分を奪ってヒリヒリ
其の黒人さんは親切にタクシーで港まで送ってくれたのですが
丁度 里帰りの時期 フェリー乗り場は車で溢れていて
キップは三日も待たなければいけないとかで 皆さん野宿の構えです。
ガイドさんの話は此れです。
街でホテルを探したが 何処も満室 やっと廊下で泊めてもらえます。
次の日 隣町 もう一つ隣町とホテルを探しますが・何処も一杯
熱射病か 風邪引きか発熱 ダウン寸前
たった十四キロ先のアフリカ大陸を目前にして
ジブラルタル海峡に阻まれ
カサブランカへの夢はあえなく断念 すごすごと引き上げます。
其れから向かったのはグラナダです。