グラナダのホテルは庭の小屋だった!

10・26日 グラナダのホテルは庭の小屋・・
 四十数年前 マラガからグラナダの駅に着いた時は
日の長いスペインも日暮れていて駅前は暗くなってます。
何処にも在る駅前ホテルの看板は目に入りません!
すでに夜盲の有った僕は自力でホテルを探しに街には行けません。
途方に暮れていると・・怪しげなオジサンに 
ホテル探してるのか!と 声を掛けられます。
果して大丈夫だろうか?とは思ったのですが・・
同じ列車から降りた 他の旅の人も 其の客引きの
オジサンの誘いに乗るようなので 僕も着いて行きます。
 連れて行かれたホテルは 見えないけど雰囲気的にぼろぼろの感じ・・
他の旅の人達はホテルの部屋に案内されてるようですが
な、何て事でしょう!僕の部屋は中庭の小屋です。
其れに 其の小屋には すでに誰かが寝ています。
客引きのオジサンは 何と先客を追い出して 其のベットに寝ろ!と言うのです。
えっ!逃げ出したい気持ちですが
此処へ来る道筋にもホテルらしい所もなかったと・・
諦め 服を着たままベットに横に成ります。
南京虫が居ないか? 蚤が居るのでは? 荷物を盗られないか?
色々不安でしたが・・風邪薬と疲れで 直ぐに眠ってしまいます。
 無事 朝を向かえ 地図を頼りにホテルを探します。

 其の時のスペイン旅行は二週間ほどでしたが
危ない目にも合わず
 スペインの小父さん達は 日本の田舎の素朴な小父さんの感じで
とても気さく バール 一杯飲み屋へ行っても 日本人は珍しいのか?
僕はまだまだ子供に見えたのか?なんだかんだと世話を焼いてくれ
ご馳走もしてもらえ ドキドキながら楽しくも有りました。