細い雨の一日・・

 昼ごろから 細い雨が降る静かな一日です。
隣のばぁちゃんが倒れて初めて
病院にも行かず・・家にいます。
気が着くと 時計が全て停まってます。
そんな事にも築かない一〇日余りでした。

 隣のばぁちゃんの家は 主を失って
一気に荒れたような気がします。
玄関辺りだけ少しは固唾毛てみましたが
やはり全体として 空しい感じはぬぐえません!

 40年前 母も同じ様な状態で倒れました。
其の時は病院にも沢山の親戚縁者 ご近所の方も
集まって頂き 手術の前は
まるで出征兵士を見送るがごとくでした。

 家にも父の兄弟や 親族が駆けつけて
部屋の掃除や 庭や畑の世話もしてくれました。
 ご近所からは 食事の差し入れもありました。
でも もうそういう間柄の人たちは みんな
介護施設や 彼岸の人になってしまっています。
細く静かに降る雨に 一掃の寂しさを感じます。