再びの受難

呼んでおいたタクシーが止まらず
目の前を行き過ぎます。
手を上げて引き止めますと、
何だか、渋々って感じで引き返して来ます。
「犬も乗せるな」と、ガラス窓も開けず
嫌味下に言うのです。
「盲導犬ですからお願いします」と、言っても
まだドアを開けてくれません。
「社長に話して有ります」と、言いますと、
やっとドア開けて「しょうないな」と、
ぶっきらぼうに乗せてくれます。

恐れをなしてるトレイス君、
シッツもせずに不安げ、
運転手さんの意地悪オーラを感じるのか、
どんどん尻込みして、
とうとう僕の膝に乗っかって来てしまいます。

到着です。
料金を払って 「どうも」と、言っても
タクシーさんは何も言いません。
最後まで「感じわるー」です。

トレイス君、2日続いての受難、
いじけず頑張ろう。