12日 隣のばぁちゃんの葬儀です。
梅雨空から しっとりと雨が降ってます。
葬儀場には 季節の花 紫陽花に囲まれた
バァチャンの遺影が飾られて在ります。
納棺の時には 庭に咲く紫陽花を
数本 取って来て手元と 顔の横に
そっと飾って上げました。
目を悪くした僕に
白い花が咲いたよ! 珍しいエメラルドの花だよ!と
次々と咲く 紫陽花の花を触らせては教えてくれます。
紫陽花の花の上には グミの木が たわわに実を下げています。
僕が手を伸ばして 実を取ります。
まだまだ青く渋い実ばかりが手に触れます。
ほら!と ばぁちゃんが 赤く熟した実を
僕の手に握らせます。
ばあちゃんの逝ってしまった庭では
季節の花の移ろいも 好みの熟したのも
もう 教えてくれる事はありません!
花々もひっそりと咲くのみになりますか・・
また来年も梅雨が来て 紫陽花が咲くだろう・・
指先で鼻の命に触れる時
隣のばぁちゃんを偲び
懐かしさと 優しい思い出に
今日の様に哭くだろうな きっと・・!