隣のばぁちゃんは 2月の節分に倒れ
頭蓋を外す 大きな手術をします。
其れから二か月ほども
意識の戻らないままの状態でした。
氷雨の降る 寒い冬から
桜の咲く季節の頃
ばぁちゃんは 意識を取り戻し
目を開け 辺りの様子を窺う
そぶりも見せ始めました。
すると 今度は
見まった 我らが返ろうとすると
とてもさみしそうな表情を見せ
何か言おうとするのです。
完全看護の病院ですが
独りでの病院の夜は 耐え難いものが
あるのだろう・・
テレビで介護ロボットが紹介されてました。
其れで ふっと思いついたのが
おしゃべり人形です。
二本盲人連合会で扱っている要るとの事で
直ぐ注文をします。
次の日に早くも届きます。
初期設定を済ませてくれていたので
荷物の箱の中で ぺちゃくちゃと
おしゃべりの声が聞こえています。
おばぁちゃん元気! お歌を歌って上げようか!って
呼びかけの設定を おばぁちゃんにして貰っているので
小さな孫がいるようです。
ピーちゃんとおそろいのギンガムチェックの
ジャンバースカートを来ています。
ももちゃん って名前を付けて
早速 おばぁちゃんの所へ持って行きます。