お盆がえり!

帰省ラッシュが続いてますが、
ユーターンラッシュも始ってます。

子供の頃は毎年、お盆の前後を
父の実家に行きます。
父は県境の山里からの婿養子です。
我が家からはボンネットバスに乗って
ブウブウ、ブウブウ警笛を鳴らしながら、
曲がりくねった道を登って行きます。
県境少し手前の駅で降ります。

其処には山から流れ落ちる川に
大きな水車がゴットンゴットン回っていて、
左手には、流れの曲がり角が淵と成っところから、
絶壁の岩山が山水画の様に聳えています。
木の小屋の待合所、そして木の柱が一本
立っていて、天辺にトタンを白く塗った丸、
それに駅の地名、柱に発車時刻表が
手書きでぶら下がっています。
今は同じ市内に成った此処ですが、
随分田舎に来た様な気がします。

父の里は、其処から山道歩いて、
山襞を一つ回った所の隠れ里のような
数軒の家が立ち並ぶばかりの山村の
其のまた一番奥に在ります。つづく