しょうしん旅行は北へ・・

秋の北へ向かう一人旅は傷心旅行が似合います。
「しょうしん」と言っても、
僕は心が深く傷ついている訳では有りません。
体が傷だらけの傷身(しょうしん)です。

「ど、如何すりゃ良いの?」
駅で手引きをお願いすると、駅員さんも困惑??
左手に盲導犬、右手のギブスを三角巾でつり
右顔面が腫れ、唇に縫い目も有るオッサンが、
大きなリュックを背負って、其処に立っているのです。

「何処でも良いから持って下さい」と、お願いすると
ぐいと、右肘を取って引っ張られます。
「いてててて!其処は痛いです」
それでも、岡山駅六分乗換えで、
松江に向かう八雲に乗り込む事が出来ました。