訪ねてきた人が
納屋の前に猫が居ますよ!と言います。
えっ どんな猫ですか?と聞きます。
白と黒の斑模様の小さな猫です。と。
そうだ 冬に 我が家の周りをウロウロしていた
あの猫たちの一匹のようです。
まだまだ幼いかんじだが もう赤ちゃんを産んだのだろうか?
心配で様子をうかがっているのでしょう。
あれから子猫の鳴き声は聞こえないが・・
きっと 母猫が 納屋のどこかに匿っているんだろう?
けなげな 子育ての様子が 思い浮かんで切なく成ります。
それに 我が家では ミルクも餌もあげれませんし・・
見えない眼では 三匹の子猫の世話はできません。
桜の季節と言うのに瀬戸内の山にも雪が降り
冷たい雨の夜がやってこようとしています。
出て行け とは言いません。
せめても事ですが 暖かな納屋の片隅で子育てをがんばってよ。
軒下のツバメの巣の雛の成長を 見守った
昔を思い出します。
幼い頃 山里に住む おじいちゃんの家の庭では
鶏が餌をついばみ 猫や犬は ひだまりでのんびり昼寝
おおきな牛も共に居ました。
そんな牧歌的な風景が たまらなく
懐かしく 思い出されます。