雪が降ると思い出す−1

朝一番に ヘルパーさんとの 買い出しが終わり 洗濯物を 軒下に干していると 細かい雪が ペタペタと ほほに越智一 一瞬にして 我が家の庭が真っ白です!? 僕には見えませんが ヘルパーさんは 庭の植栽の上にも 白く積もり 久方ぶりの 雪景色に 感動しています。
 父が生活に 余裕ができたころ 花壇や 家庭菜園を崩し 離れを建て 中庭を作り 池を掘り橋を渡し 恋を話した池に 松の枝が 差し掛かり いかにも それらしい 日本庭園を造ります。
 その年 今日よりも もっと激しく 牡丹雪が降り すっかり 浮世絵のような 情緒あふれる 庭を演出します。
 僕の希望で 作ってもらった 小さなサンルームに 父は椅子を出し その雪景色に 見とれ 忠臣蔵みたいだな!と 悦に入っていました。
 忠臣蔵の絵増資に 描かれた 吉良こうずけのすけが 打ち取られた庭の場面の背景に  見えなくもないのです。
父は 戦前 戦後の苦労の末 やっと 落ち着けた 安堵感とともに 自分の築いて北 生活に 一息付けた時だ多野でしょう!
 見えない 雪景色の庭を想像しながら 今年 初仕事のヘルパーさんに ほうじ茶ラテをごちそうしつつ 60年前を 思い出します。