今日は12月15日です。チェコに向かってます。
一番前に乗ったと思ったのですが、
我らの席は一番後ろです。
一人座席の向かい合わせにもう一つ在ります。
通路を挟んで隣が車椅子さんで、其方は二人席です。
一列三席だからゆったりしてるんですね。
ドイツ人は大きいから必要ですね。
列車はエルベ川に沿って進みます。
低い山の連なりも在って日本的な風景です。
こちらは雪が降ってませんが、遠い山には所々
白く成っているようです。それも日本的です。
エルベ川は付かず離れず続きます。
前に読んだ小説に、
どうしても置いていかなければいけなかった飼い犬が、
主人を慕って、列車を追いかけて来るのです。
引き離されては追い付き、追い付いては引き離され、
何処までも付いて来るのです。
其の話しはドイツからオーストリアだったでしょうか?
こんな風景の中を走っていたんでしょうね。
トレイス君は広い座席の下でのんびり寝ています。
もしも此処でトレイス君と別れたら、追って来てくれるかな?
ドイツとチェコの国境です。
「此処だよ」と、添乗員さんが教えてくれますが、
パスポート検査も、検札も何も無しです。
先年、来た時は列車のスタンプを
パスポートに押してくれました。
宮本輝の「ドナウの旅人」が、話しに出ます。
そうです。此の話しも川に沿って進展して行きます。
其の頃は、国境超えは厳しかったです。
僕も初めて来た40年前は、
鉄砲担いだ兵士が五、六人乗り込んで来て、
床の下や天井裏まで調べる厳重な通関でした。