魚騒動!

バスでホテルへ、トランクをホテルに入れて、
我らは観光に、ちょっと歩きます。
ホテルの辺りは結構煩雑な街です。
「プラハの春」 政治革命の舞台に成った広場、
広場と言っても電車の通る大通りですが、
1967年に此処に民衆が集結したそうです。

そしてバスに戻って丘の上のプラハ城に向かいます。
城門前の有名レストランで昼食です。
有名と言うだけあって、料理が繊細です。
今までの様にソーセージが二本と大きなジャガイモが二個
転がっているメインデッシュでは有りません。
チーズの掛かった香野菜のサラダに、鱒の焼き物です。
根菜のソテーも添えられてます。

目の悪い僕ら魚を食べるのが苦手です。
丁度皿の幅くらい廿センチの尾頭付きです。
「お箸持ってくれば良かったな!」と、何気無くつぶやくと。
「何言ってるのよ、ちゃんとホークとナイフで食べなさい」
うわーO女史の声です。
一日半のご無沙汰で、忘れかけていたのに、
な、何、我らのテーブルに居ます。

「何してるのよ!」と、今度は目の悪いご夫婦に鉾先です。
お母さんが、全盲のお父さんの
魚の身を取ってあげてるのです。
「貴女が死んだら、後に残ったお父さんは如何するの」と、
お母さん、怒られた上に殺されてます。
「いいの!私がやれる間やって上げるの」と、
お母さんは反論です。そして、
「貴女には分らないのよ」と、O女史に向かいます。
O女史は何か口ごもってますが、それ以上何も言いません。
お母さん強い。パチパチパチです。

僕は鰓の所からナイフを骨に沿って入れていきます。
「うまく行ってますよ」と、後から添乗員さんお世辞です。
身は何とか剥がせたのですが、全部皿から落ちてます。
結局手でつまんんで、拾って食べます。