水難の一週間ー2

 臍の向いてる方向に  暫く歩くと 車の行きかう音が聞こえ始めます。 あっ!バス道理に行き当たったと ほっとして 歩みを早めます。 大道理にぶち当たり 左に折れます。 大道理と言っても 乗用車すれ違うのに難儀するほどですけどね!
 左に折れると 後ろから どんどん車が迫ってくる感じで ちょっと嫌な気分です。 盲導犬歩行は 左側通行です。 後ろから車に追い立てられる幹事は 脅威さえも感じます。 一段と大きなエンジン音が迫ってきます。 危ない!ピーチを押してより左によけようとします。 その時 突然 突き当られたような 何かに引っ張られたような 感じがしたと思ったら 水の中に 腹ばいの自分がいます。 果たして どうなったのか事態が把握できませんが 深い河の底に落ちたようです。  痛さより 田植え時期なので 泥臭い水の 嫌なにおいの 気持ち悪さばかりが迫って着ます。  急いで這い上がりますが 落ちたショックで 体がこわばっています。  左側には川などあるはずがない  バス道理を歩いていたと思ったのに 間違った 道を歩いていたようです。 行き過ぎる車は 誰も助けようとしてくれません!
 ショック状態で道端に蹲っていると 女性が二人 三人と 隣から走り出てきて あれー ワン吉さんだと 言ってくれてます。  あっ福にちがついてますよ!何処かケガしてますか? ピーちゃんにも血が散ってます。 ピーちゃん崖がしたのかな?と あれこれ 言われますが ショック状態のせいか傷の痛みは感じません。
 あ左手から血が出てます。 と言われ 急に腕が 妬けるような痛みと熱を感じ始めます。 先生に見てもらわなければ といわれ 落ちた場所は 行きつけで 水曜日に ワクチン接種に 行かねばならないクリニックだと やっとわかります。 方向を90度 間違えて進んできたようです。