買い物を終えてベンチに帰ってくると、
あのご夫婦は、まだベンチにひっそりと座っています。
そんな姿を見ると何だか淋しく成りますね。
トラベルデザイナーのO女史は、こんな光景を見て
どんな風に思うのでしょうか?
O女史のデザイン画はどう描いてあるのでしょうか?
いつも思うのですが、自分が視力を失ってしまった時、
何を楽しみに生きていけるのだろうかと・・・思います。
僕の買い物を持って来てくれた店員さんに
「ありがとうね、暖かいベンチで待たせてもらって」と、
お母さんが言います。
僕はそんな 良い障害者にも成れません。
現地ガイドさんが案内に来て、
天文時計の6時の時報を見に行きます。
やっぱり僕らは仕掛けは見えません。音だけです。
さあ!現地ガイドさんの案内でホテルへ歩いて帰ります。
さっきのクリスタルの店の店員さんが来て、
店の割引券と。コーヒーのサービス券を配っています。
どうせならベンチで待ってる時に下さいよ!!
ホテルへの道は繁華街なのでしょうか?
祭の様な混雑です。
誰かが車椅子さんの取っ手を持たせようとします。
「いいよ!」って、僕は其の手をはね退けます。
「それじゃ、方向が分らなくなりますよ!」と、言ってます。
手も痛いし、足も痛いし、何だか何もかも腹が立ってきて、
「どうでもいいや!」って、気持ちに成って、
行き交う群衆の中に、トレイス君と突入です。