迷路なの?

12月16日(水)プラハのホテルの朝
ブル〜ン、ブル〜ン、七時頃、部屋の電話が鳴ります。
「部屋に向かえに行かなくって大丈夫ですか」と、
寝起きのガラガラ声の添乗員さんです。
何とか成るだろうと、思ったので
「一人で行きます」と、返事します。

少しして、ガチャとドアが開いて誰かが部屋に入って来ます。
「あ!はい」 添乗員さんが心配で迎えに来てくれたんだ、
本当は他の部屋には入れないんですが!
と、思い、トレイス君の世話をしてたので、「ちょっと待って」と、言います、するとガチャとドアの音がして出て行きます。
急いでドアを開けて廊下を見ますが、
もう何の気配も有りません。
チョコレートを配ってくる女性といい、
此のホテルは何だか変だな?と、思ったのですが、
其の事は次の事件で飛んでしまいます。

七時半の食事時間少し前にトレイス君と部屋を出ます。
部屋を出て左に進み、ぶち当たったら左に曲がり、
次の角で、又左に曲がります。
すると、エレベーターホールに行き当たる。と、
頭で描いた地図の様に進みます。
でも昨夜見た広いエレベーターホールは有りません。
廊下の突き当たりまで行っても在りません。
「あっ、そうだ」 左に左に曲がるのではなく、
右に、右に曲がるんだったんだ!と、
最初に帰ってやり直します。
でも、此方にもエレベーターホールは在りません。
壁をさぐって歩いていると開くドアが在ります。
入ってみます。非常階段のようです。
思ったより、此のホテルは狭いです。
直ぐ壁に行き当たります。枝の廊下も少ないです。
なのに迷路です。どうしても見つかりません。
そんなこんなで何度同じ所を行き来したでしょうか?
時間ばかりが経ちます。
添乗員さんも心配してるだろう!

何時もなら其のあたりで、天の助けが有ります。
メイドさんやポーターさん、他の宿泊者が来るのです。
でも、今朝にかぎって誰も現れません。
何処からもエレベーターの動く音も聞こえません。
何処か分らないところに廊下が在って、其の廊下に在る
エレベーターホールには僕は行けないんだ!
「アー もういいや」「朝御飯なんか食べなくっていいや」
「部屋にかえろー」と、泣きべそで、投げやりです。

「あらっ!」 其の時うしろのドアが開いて、
ツアーメンバーさんの声です。
「あー、天の助け!」と、思ったとたん壁にぶち当たります。
遮光メガネがぐしゃ、ひしゃがります!!