トレイス君 座席に挟まる!

16日 午後二時に現地ガイドさんが迎えに来て、
トレイス君たちの検疫所へ行きます。

「トレイス カム」と、僕が車に乗って、
トレイス君を呼びます。
介護タクシーの様な感じだったので、広いと思い
トレイス君のハーネスを外してなかったのです。
わっ!思ったよりずーっと狭いです。慌てて
「ハーネス外してやってください」と、
まだ外に居た添乗員さんに頼みます。
「駄目!自分で外さなきゃ」と、叫ぶ声です。
現地ガイドさんが
「後は狭いから座席に乗せて上げて下さい」と、言いますと、
「駄目!盲導犬は座席に乗せてはいけないの!」と、
またまた叫ぶ声です。
「わぁ!O女史がー」と、思いますが、
其処にはO女史は居なくって、
もう一頭の盲導犬ユーザーのHSです。
トレイス君もびっくりです。

トレイス君、恐る恐る車に乗り込んで来るが、
前の座席と後の座席に挟まって身動き取れません。
とても切なそうな顔です。
大きなトレイス君、前にも行けず、後にも下がれません。
可哀想に挟まったままで車は動き出します。
検疫所までの十五分そのままです。
あんなに強く叫ばれなければトレイス君はもっと
上手に乗れたでしょうに。

それでも何とか検疫所到着です。
トレイス君、なんとかそろりそろりと這い出して来ます。