美味しいご飯ー8

一段落の ひと時ですが  田やすみも 終わり 田圃のイメも 水田に安定して 根付いてきますと せとうちの海まで緑一色に 草原のような 広がりになります。
稲も育つと同時に 雑草も 力づいて 伸びてきます。
その時期は 我ら子供は 夏休みですが・・・ 田圃の中のざっそうの 草引きを言いつかります。
 家には 2行一緒にできる 他の草取り と言われる 手押し車のような道具があります。 それを押しながら  田圃の中を 正確に転がしながら進みます。 道具の先は 船のようになっていて スクリュウのところに  横向きのスクリュウ のような道具がついていて 水田の土を  練り返しながら進み 田の土に芽生え始めている 草を  引き倒し 泥の中に埋め込んでいくような 仕掛けになっています。
朝の羅時を体操が終わり 朝ご飯を 書き込んで 少しでも 涼しいうちにと出かけますが さえぎる物のない 田圃には 容赦なく 真夏の太陽が照り付けています。 田圃の水も 早くも 湯だって 泥臭い匂いが・・・
  田植えの時と違って 草取りは 独りきりの仕事です。 どこまでも続くような 田圃が恨めしくしくなります。  それに そのころは 家に冷蔵庫などもないし ペットボトルのお茶なども売ってはいないし お母ちゃんが気を聞かせて 水稲のお茶も 用意してくれてません。  10回ほど往復しても 残る稲の列は 果てしなく続いています。 あー うんざり  時々 行を飛ばして 横着をします。  早く帰って冷たい井戸水を飲みたいです。
  しかし その 横着は 直ぐ見破られます。 その草取り車の道具が通らなかったところは 田の水が住んでくると  目の悪くない  父には 明白に分るのです。 あー 誤魔化しがききません。
それでも 8月1日には 楽しみが待っています。 地区の世話役さんが 計画し 子供たちへのねぎらいも兼ねて 待ちに待った 海水浴に バスを借り切り 連れて行ってくれます。  そのころは 学校に プールが無く 泳ぐ貴会など在りません。 年に一度の海水浴です。 で 泳げません。
 父が児童書のチューブを 浮き輪代わりに 用意してくれています。その浮き輪で 水泳の練習です。
 夏休み前から その浮き輪に乗って 水泳の練習です。  クロールにバタフライ?? なんでもできます。