美味しいご飯ー12

  そのころは  稲を乾燥させていると 田圃に雀が チュンチュンと泣きながらやってきます。 落穂だけを拾ってくれるといいのですが 掛けてある イネの穂にも 手を あっ 手じゃなくくちばしを突っ込んで 稲の穂を食べようとします。  いろいろ 雀の脅しを工夫しますが
ほとんど効果がありません。
時間的に  ポンポンと鉄砲のような 音を立てる 雀の脅しも 工夫されていますが・・・ それさえもパラっと 一瞬 飛び上がっりますが 直ぐ 降りてきて 稲の穂に頭を突っ込んでいます。
 時に 霞網を持った 小父さんがやってきて イネの上にそれをかけて 雀を取らせてくれ!と行ってきます。
 わが家の近くに 漁師さんが住んでいまして 通りかかりに その家の土間を見ますと 数人の人が 火知燐を囲んで 何か焼きながら 酒を飲んでます。 食うか?と その焼いているものを差し出されます。 わー それは 毛をむしられた雀の丸焼きです。 足を開いて 頭からパクリ かじりついてます。 そして 土間にくちばしをぺっぺと吐き捨ててます。
お 何と野蛮な と思いましたが・・・
 霞網を持って 田圃で ススメを生け捕りに来た 小父さんは 捕まえた 雀を町の焼き鳥屋さんとかに うりにいくのだ!と利かされました。
 田圃で乾かせていたイネは 1か月ほどで 脱穀して 実と 藁を 切り離します。