美味しいご飯ー13

 都市によっては 未だ脱穀をせぬまま イネが田圃の竿に掛かったままで 突然の 寒波に見舞われ 雪をかぶり 焦りながらの 脱穀となったりする時もあります。  脱穀が終わり  イネの乾き具合で 次は もみすりです。 まだまだ渇きの甘い時は 家の 広庭に筵を敷き詰め 太陽に充てます。  その時は 僕は昼休み 学校から抜けて帰り 干しているいねっつぶを熊手のようなもので 混ぜ返して 下の者を上に返して しっかり太陽に 当てます。  乾燥が程よく完成しますと 次は もみすりです。 もみすりの機会は大きく 築で 一大買ってあり 村長さんの家の納屋に おかせてもらっています。
 モミが取れるとやっと お米の完成です。
 でも 田圃に放置されたイネわらも もみすりでできたもみ殻も 農家にとっては 大切な 資源です。 庭で もみ殻を焼きます。 蒸し焼きになって 炭化したもみ殻は 貴重な 肥料です。
 そのもみ殻を焼くときには サツマイモを くべて 一緒に蒸し焼きにします。 ほくほくの 焼き芋ができあがり 初冬の一番の おやつです。