美味しいごはんー19

 30日には お墓の掃除にも行き 鏡餅や神棚も お正月じゅんびを終わらせて 31日には 庭先も掃き清め 除夜の鐘を 待つばかりです。
 70数年前頃は テレビのなかった時代ですから まだまだ 昔ふうで 年越しそばなどもたべていなかったし 炭火のこたつで ひっそりと 新年を待っていました。
 
真夜中近く 神社に近い わが家の前の党利を ぞろぞろと 初詣に 向かう人の足音が聞こえ始めます。
 さあ 新しい年の夜明けです。  角先には国旗日の丸を立てました。
父さんが かまどで 新米を炊いております。 初めチョロチョロ なかパッパ いい匂いです。 少し蒸らして ふっくらとした ご飯を 神さんに備えます。  お雑煮の用意もできました。 澄まし汁に 餡餅が ここらの定番です。
 そこまでは 男がするものだと 父さんが 全部作ります。  食卓には   年末に用意していためでたい 正月料理が並べられていて おめでとうございます。 今年もよろしくお願いしますと っ家族で 新年のあいさつを交わし 箸を取ります。
 元旦には あまり外に出かけるものじゃないと言われ 姉とすごろくやふくわらいをしつつ 火鉢で餡餅を焼いて食べたりで のんびり過ごします。