ドクターさんが、記念にどうぞと、
ビンに入れた胆石を持ってきてくれます。
見えませんが、ビンの中でごろごろして、
重みを感じます。
「二十年も掛かって作ったんだよ」と、言います。
「飴の黒玉みたい」と、ばぁちゃんが言います。
黒玉なら、黒真珠だったら良かったのに!
テレビショッピングで十ミリ玉でも貴重な感じです。
三十ミリ玉なら幾らになるでしょう。
二十ミリ玉も七個有ります。凄いぞ!!
さてさて。なーんだぁ!大した手術じゃないと、
腹腔鏡での胆嚢摘出手術を言われてしまい、
書きづらいけど、それでも記録に書きます。
でも、そうです。手術の説明の時も有りました。
腹腔鏡は体のダメージも少なく、
治りも早いと言われます。
僕の頭にもメリットばかりが有りまして、
此れからやってくる、術後の痛みは
計算になかったです。
背中が熱した棒を押し当てられた様に痛いです。
傷口のズキズキと痛みと違う!熱く重い痛みです。
体の内から痛いのか?外から痛いのか
分から無い、燃えているような痛みです。
巡回に来た看護士さんに訴えると、
クッションを持ってきた、体を少し横に向け、
痛い背中を浮かせてくれます。
今夜の当番看護士さんは男です。
男の看護士さんは初めてです。
熱い!と、言うと、寝飲みに冷たい水を入れて、
うがいをさせてくれます。未だ水も飲めません。
それで、夜中までに何度もうがいをさせてくれます。
アイスノンも持って来てくれます。
自分が子供に成って、お父さんに看病されてるような
少し、気分が落ち着いて、ちょこっと眠れます。
それでも音声時計で聞くと
十五分ほどしか寝てませんね。
体には心電図のコードや点滴、尿管が付いていて、
酸素マスクも当ててます。
余り体をよじると、線が昆がりそうです。
喉に無理矢理刺し込められたチュウブは
何時の間にか抜かれていますが、
喉を傷つけているのか、イガイガします。
生唾を飲み込もうとしても、痰を切ろうとしても、
ちょっと腹筋をつかうと、傷が裂けるように痛みます。
そのうち、喉が腫れてきます。
むかむか吐き気がします。う、う、
急いでナースコールを押します。