友達から電話です。
「喫茶店に居るのだけど、暗い、真っ暗だ」と、
辛そうにに言ってます。
T君は糖尿病性網膜症だから、
夜盲が無く、僕らをトイレに連れて行ってくれたり、
レストランでも席を見つけてくれたり、
美術館で、絵の説明やキャプションを
読んでくれていました。
最近、体調も悪いと嘆いていたので。
視力もだいぶ落ちたのでしょう。
僕ら網膜色素変性症は暗い所に弱く、
喫茶店に入っても、十分、十五分ぐらいしないと、
なかなか目が慣れず、
店内の様子も分るづらかったです。
此の頃は十分、二十分経っても、
見えてきません。
愕然としたのは、
亡くなった方のお悔やみに行った時です。
和室は暗く、ご遺体の様子が分かりません。
死に水を取って上げれません。
お別れに、お顔をしっかり見たいのですが、
微かに、此の辺りかと、ぼんやり白っぽく浮かぶ様に
頼りなく有るだけです。