恐怖のハイキング

16‐恐怖の滝壺
昼食のテーブルの前は親子で参加のお父さんです。
全盲の息子さんが鍾乳洞のトロッコを喜ぶと思って、
と、言われてます。
メンバーには鉄道フアンの方も多いですね。
Sさんも自主的さんも鉄ちゃんです。
食事が来る前、九州や四国のローカル線の話しで、
ひとしきり盛り上がります。

テーブルに大きな器でスープが来ます。
お父さんがぎこちない手つきで取り分けてくれてます。
スープを一口すすります。うっ!変な味、不味いです。
メインは期待の子牛ペカ、鉄釜炭火焼きです。
一口食べます。何だこの味、
べっとりして堅いです。子牛ですか?
レストランの壁際には、熊や鹿の剥製が置かれて居る
ようです。もしかして?あの肉は??
デザートのパンの様なケーキも不味かったです。
旅行中、一番不味い食事でした。

でも、何とか腹ごしらえも出来ます?
世界遺産プリッとビチェ湖郡国立公園の
二時間のハイキングです。
わー、国境の前の車の検問で時間が押せ押せです。
「世界遺産は自然に殆んど手を加えてません。
足元は悪いです」と、添乗員さんが言ってます。
北の国の日暮れは早いです。こんな所で暗く成ったら
もう、お手上げです。

正面に、天から地底深く落ちていく、
大きな滝が何本か布を流したように見えてます。
えーっ!あの滝壷まで降りてくの?
崖に沿って細い道が下っていて、道には木の枝を
敷き詰めて何とか滑らないようには成ってますが・・・
手すりも何も在りません。こけると其の侭谷底へ・・。
そろそろ夕闇の気配です。滝壺からは凍えるような
冷気と飛沫が立ち上って、恐怖で身震いです。