最後のホテル!

27‐人手不足のホテル
スーパーで買った、チョコやジャム、紅茶を持つのに
必死で、命の次に大切なパスポートを置き忘れて
来ています。
「バスの中、見て来て下さい」と、添乗員さんにお願いします。「えっ!バスは居ない」

バスと運転手さんは、此の高級ホテルには泊まらず、
何処か其れなりのホテルに行ったようです。
ガイドさんが連絡してくれるとの事です。

では では夕食へ行きましょう。
今夜のホテルも五つ星で、デザイナーズホテルって
感じのモダンさです。
棒状の蛍光灯を縦や横に配して、アブストラクトアートに天井や壁が成ってます。
レストランもシックな重ヽしさでは無く、明るく軽快な
造りです。

「ショルダー、バスの中に在りました」と、
ガイドさんが報告です。ほっ!良かったーです。
もし無くなっていたら帰れません。警察に行ったり、
領事館に行ったり、大焦りです。
「今、運転手さんが持って来てくれますから」
「はい、有難う御座います」
此れで、ゆっくり夕食が食べれます。

ホテルがオフで人手不足だ!と、
添乗員さん給仕に大忙しです。
ウエイトレスさんが一人しか居ません。
メインはディナーですがバイキングです。
僕は肉を、Sさんは魚をお願いします。
肉の煮たのや、イカの煮たのを取ってきてくれます。
冷たく成っていて、イマイチだな!と、思ってると、
今出来たところだ!と、パスタが来ます。
温かくって美味しい。さっぱりサラダも来ます。
コースを逆さに食べたようだが、満腹です。
そのうち、ショルダーも届きます。

それでは部屋に帰りましょ。
視覚障害で単独参加の僕とSさんは大体
隣同士の部屋ですが、今回は何故か階が違います。
そこで自主的ボランティア添乗員さんの出番です。
添乗員さんはSさんを、自主的さんはぼくを部屋まで
案内して行ってくれます。
僕の階には弱視のご夫婦が居ます。
其方の面倒も見てあげてます。

部屋は、やはり棒状蛍光灯や鏡を使って、
モダンに照明をしています。
窓の外では、夕方から降り始めた雨が段々激しく、
落雷の音も遠くから響いています。
夜中に成ると、雨風が窓を叩き、
ピッカ、ゴロ、ガシャンと落雷の音が激しく成ります。
ツアー最後の日、明日は大丈夫でしょうか??